you-me (成瀬英樹)you-me (成瀬英樹)
高架線のカフェテリアAKBカフェテリアです。成瀬さんの「指原莉乃論」最高です。私もこんなレビュー書きたい。卒業する彼女への最高の贈り物ありがとうございました。そして令和へ向けて、最高の楽曲をまた楽しみにしています🎁🌸
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マルチェロマルチェロ この一節を語ろう 第38回
僕は僕だ
勝手にさせてくれ
強がりのすぐそばに
いつだって君がいる
『君は僕だ』前田敦子
作詞:秋元康 作曲:you-me(成瀬英樹)
この曲の最大の魅力はサビにある。細かく言うと、サビの歌詞"◯は◯だ"が変化していくところがたまらなく良い。
そもそもとても魅力的な曲だ。個人的に"仲間が肩を組んで右左に身体を揺らすリズム"と呼ぶ縦ノリと横ノリを併せ持つリズム、アコースティック楽器のしなやかな響きが心地良いサウンド、あっちゃんの少しけだるいけど何度も聴きたくなってしまう声、とかいろいろ良い。メロディーが最高なのは言うまでもないけど。
ちょと踏み込んだところでは、"マイナスからのこの恋"というところにポイントがあって、ダメダメなものが右肩上がりに良くなっていく、弱小チームが強くなって甲子園に行っちゃうみたいなそんなストーリーをイメージさせるものだから、僕たちはわくわくしちゃう。
それとAメロとサビをつなぐ、BメロなのかそれともAメロ+アルファと呼ぶべきなのか迷ってしまうあのメロディー、あれが効いている。あのひねりの効いた四次元殺法的メロディーが、この二人の恋に幾度となく訪れたミラクルな出来事であったり、すったもんだのドタバタであったり、どつき合いだったりのそんな場面を想像させてくれるのだ。笑いあり涙あり奇跡ありみたいな。
そんなそもそも魅力的な曲だけど、始めに書いたサビの魅力、サビの歌詞が変化していくところについて書いていこう。
まずその流れをまとめると
君は僕だ
そばにいるとわかる[一番]
↓
君は君だ
好きなように生きろ[二番]
↓
君は僕だ
そばにいるとわかる[落ちサビ]
↓
僕は僕だ
勝手にさせてくれ[ラストサビ]
という流れだ。
この流れの何が良いって二人の関係よね。この距離感が素敵だと思う。
出会いからいろいろあって恋は育っていくけど、それと同時に失っていくものも多い。その中で今もこんな素敵な距離感を保っているところが良いなぁと思う。
最初の"君は僕だ"には恋に浮かれたちょっぴり馬鹿野郎感があって、"君は君だ"には相手へのリスペクトがある。でも"君は君だ"で終わったら、ちょっぴり突き離したような個人主義男感が残るしなんか少しカッコつけてるみたいな感じになる。ここで落ちサビを挟んで今回の一節"僕は僕だ"が出てくるけどこれですよね。ここが好き。
これには"僕は僕だから君も君でいいんだよ"という優しさと、"君が寄り添っているから僕はそう言えるんだよ"っていう感謝の気持ちと、場を和ませる飾らないユーモアがあってなんかほっこりする。
この関係良いなぁ、素敵過ぎるよー。