◆白黒世界の向こう側 ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ 📘読書の記録 11 【読了編】 「戦士たちの記録 パレスチナに生きる」 本って知識がないと読めないのだな。 理解が出来ないと止まってしまう。 まさに読めない、想像もできなければもちろん心にも入ってこないという現象。 だから、私の読書ルールはわかなければ素通りOK、印象に残ることを咀嚼して楽しめればいいしギブアップもありということにした。 そのような自己流な読み方でも今回、大きな影響を受けて自分の生きるという営みの中に、あるワードを取り込んだ。 それは「中東 ・ パレスチナ」。 人は自分の生まれた時代、思春期の社会背景に影響を受けて生きている中で、理不尽な世の中を良くしたい、変えたいと誰もが一度は思うのではないかと思う。この本に登場する戦士たちは帝国主義の侵略、植民地支配に抵抗する人民戦争に自分の命を使ってくれと曲がらない信念のみ今も生き続けていて、胸を打たれた。人間本能のような遺伝子的な繋がりのエネルギーを強く感じた。国境も時空も越えたものを。 この本が出版される前、異様に心が惹きつけられる自分の感情は、そこにあったのかもしれない。 また読み終える前から、パレスチナに関わる情報などが、ポンポンと自分に入ってくる。自分に立った小さなアンテナは、なぜ同じ地球で生まれて今もなお自国のない難民がいるのかということ。しかも70年以上も経っていて変わることがない。今更ながらで申し訳ないが、その私の意識は、この本を読んだことがきっかけで今生まれたばかり。他人事ではなく自分事のように感じたのが半世紀経った今だったので、今後、何かしらパレスチナに関わる小さな取組みをはじめ、カタチに現していこうと思う。 著者の重信房子さん、編集した石原正康さん、袖山満一子さん、発行した見城さん、ありがとうございました。