ある峠の話をしましょうか。 カップルがドライブで峠を走っていました。 進むにつれ霧がだんだん濃くなってきて、「なんか嫌な雰囲気だね〜！」とか話しながら走っていました。 すると！ “死ぬよ〜…死ぬよ〜……” と聞こえてきました。 運転している彼氏が、助手席の彼女に「今何か言った？」と聞くと 「ううん、何も言ってないよ！」と彼女は答えた。 おれの気のせいか！と、また何気ない会話をしたり音楽を聴きながら車を走らせた。 するとまた“死ぬよ〜…死ぬよ〜……” 彼は「ほらまた聞こえた！！」彼女は「カーステレオからじゃないの？」と言った。 彼は「そうなのかな？ じゃステレオ切っとくわ」と言ってそのままドライブを続けた。 するとまた“死ぬよ〜…死ぬよ〜……” 「ほら！！」と彼が言うと、今度は彼女にも聞こえたらしく、「今の何？？」と彼女が怯える。 霧もだんだん濃くなってきて視界もどんどん悪くなっていく。 そんな中また…“死ぬよ〜…死ぬよ〜……” これはヤバイと思い。 車を止めた！ 目の前は崖の手前ギリギリで車が停車していた。 「危なかったな〜」とか言ってると、崖の横に一体のお地蔵さんがあることに気がついた！ それを見て彼女が、「きっと今まで聞こえた声はこのお地蔵さんが警告してくれてたんだよ！」 「助けてくれてありがとう」ってことで、2人並んで手を合わせお礼をしていると、 ““““死ねばよかったのに!!!!!!!!!!!!”””” とお地蔵さんに言われるお話でした。