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木本 悠斗 ロックンロールブラザーズ

宮本むなし カツ玉子とじ定食 サクサクのカツを玉子とじた一品。 さっそくいただきます。 トロトロの玉子にカツが絶妙なハーモニーを醸し出していた。 目を閉じると僕は、地元の駅にいた。 隣には泣いている幼馴染みがいた。 そうだ。 これは、大阪に行く日だ。 このとき泣いている幼馴染みに声もかけないまま大阪に行ってしまったのだ。 ゆうと、洗濯は、ためちゃだめだよ? やっと絞り出した言葉が僕の洗濯の心配とはほとほと呆れる幼馴染みだ。 ずっと守りたいと思った。 涙をもう見たくないと思った。 だが、言葉が出ない。 今の僕に出来るのは黙って新幹線を待つことだけだ。 本当にそうか? 言い忘れたことがあるんじゃないか? 彼女への無限の感謝と愛を伝えてないんじゃないか? このまま大阪に行けばきっと一生後悔することになる。 手から汗が滲む。 声が震えながら探るように聞こえた。 ゆうと?大丈夫?切符持った?もう、新幹線来ちゃうよ もう、新幹線が来てしまう。 なあ? なぞなぞ出していいか? こんなときにどうしたの? いいから聞いて。 いつにもない真剣な僕の眼差しに彼女の背筋が伸びる。 近くて見えないのに離れると確かにわかるものってなあんだ? 彼女の目が見開かれる。 新幹線がやって来た。 それって、、、 彼女の言葉を塞ぐように彼女の手を引く。 ちょっと!!! 新幹線に乗り込む2人。 答えは、、、 愛。。 新幹線の扉が閉まる。 バカっ 2人の唇がそっと触れ合う。冷たい空気にあてられていたせいか2人の唇はカツとじのカツのようにカサついていた。 だが、不思議と嫌ではなかった。 これじゃ大阪についていくしかないじゃん。。 嬉しそうに彼女は、言う。 そっと玉子で閉じるように唇を塞ぐ。 もうこの手は離さない。 気付いた愛の大きさは、カツとじのように大きく、カツとじのように温かった。 大阪に着いたら部屋を探そう。2Kの部屋を。。 無限の感謝と愛に感動。 星2つ!

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