［もう、怒らない］ 小池 龍之介 著　幻冬舎文庫 を読みました。 小池龍之介さんの幻冬舎から出版されている著書で僕が読んだ三冊目です。読み終えてからのこの二週間、僕は僕自身の気持ちの変化を楽しんでいました。 小池さんは大変真面目で誠実な方です。嘘やまやかしを拒絶し、出来うる限り「真理」に近づきたいと真剣に考えておられます。 ですので『お釈迦様の説く「道」と「法」は宗教ではない』、『「道」や「法」の立場から見れば、「宗教」は一種の娯楽に過ぎない』と率直に言い切られます。 現代日本仏教の枠組みの中で存在している「僧侶」が『日本の今の「仏教」はお釈迦様を裏切っている。お釈迦様が説かれた「道」と「法」に出来るだけ近づきたい』と切に願う。この極めて危険な思索の過程で生み出された［もう、怒らない］はとても実用的で魅力的な輝きに満ちています。 僕はこの本を読んで、等身大の自分をきちんと認識したいと改めて思うようになりました。 自分の気持ちに嘘をついて卑下してみたり、また誇張してみたりしたくなくなりました。 等身大の自分をそのまま認識する、ということは自分の本当に駄目なところも誤魔化さずにきちんと認識することですし、これって実は結構辛いことです。でも、その辛さをきちんと認識し味わってこそ僕の目の前に道が開けてくるのかな、と心の底からじわじわと生命力が湧いてきている感覚を覚えました。 この感覚が育って来る過程が最初に書いた"この二週間、僕は僕自身の気持ちの変化を楽しんでいました"ということです。 このような素晴らしい本を書いて頂いた小池龍之介さん、本当にありがとうございました。 このような素晴らしい本を世に出して頂いた見城さん、本当にありがとうございました。