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吉田真悟

(決断する力) 最優先事項を把握している場合、決断には法則がある。もつともやっかいで、もっともむずかしく、もっとも面倒な選択肢が正解ということだ。だからわたしは今の日本のほとんどの閣僚や政治家が理解できない。非常に、やっかいでむずかしく面倒なことをやらなけらばならないのに、多くの政治家は閣僚に選ばれたときに喜色満面の表情をみせ、誇らしげだ。決定権と責任を持つポストを与えられて喜んでいる上司を信用していけない。優秀で、現状の困難さをわかっている人ほど、責任と決定権を、与えられたときには、憂うつになるはずだからだ。 
 (リーダーの役割) リーダーの「資質」などどうでもいいと思う。どんなに優れた素質があっても、「何をすればいいのかわからない」リーダーは組織を危うくする。 「わたしが日本を変えます」という政治家に対し、いつもわたしは「まずお前が変われ(代われ)」と思う。どう変えるのか、そのために何をするのか、優先順位はどうなっているのか、結果が出なければどう責任をとるのか、そういった具体的なことを言わないリーダーは信頼できない。 村上龍『無趣味のすすめ』より

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