
見城徹のトーク
トーク情報見城徹 ひでひで ![投稿画像]()
【タイム・アフター・タイム/吉田 修一】
R8.10.2 読了
苦しい読書体験だった。
感情が揺さぶられ続けた。
だから、丁寧に時間を掛けて読みました。
こんな読書体験はいつ以来だろう?
毎日この書籍が頭から離れず、「場面場面で自分ならどんな判断をしているか」と自問自答の繰り返しでした。
本当に豊かな読書体験をしました。
私の中では、ここ数年でベストな作品です。
うまく言葉が出てきませんが、『心の琴線に触れる』また『過去の自分が愛おしくなる』、素晴らしい書籍です。
この本は凄い!読めて良かった!
物語は社会人になって再び出会った2人。
実は高校の同級生で恋人だった。
過去の決断で失ったもの。得たもの。
過去と現在で交錯する想い。
そしてその先に見る風景は。
現在と過去の出来事を一章ごとに繰り返す構成です。
主人公以外の登場人物もいいです。
特に、チャンプの優しさが心に沁みます。
現在のパートではお互いの家庭で起きていることが、現実に起こり得るなと怖くなり、また納得もする。
過去のパートでは自分の初恋の思い出が蘇り、恥ずかしくも切なくもなりました。
本文にある下記の文章が心に残ってます。
「残るのは自分のため。初めて誰かを好きになった時に自分が何をしたか。それを人生のどこかで思い出した時にね、私、後悔したくない。未来の自分に胸を張りたい。私は、取り返しのつかない間違いをした。でも、大切な人のそばからは離れなかったって。」
自分が選んだ人生はどうなのか?
何かを失ったからこそ、手に入れた風景や人生がある。
だから自分がその時々で行った選択を今は抱きしめたい気持ちです。
まだまだ余韻が冷めない。
感涙必死の小説です。







