見城徹のトーク
トーク情報見城徹 三上雅博三上雅博 僕は、目をキラキラさせながら僕の鮨を食べてくれるNOMAのシェフ達が大好きだ。
だから友達になれる。圧倒的に努力している者同士にしか分かり合えない世界がある。
僕が行くと嬉しそうにしてくれる。光栄だと喜んでくれる。大歓迎で迎えてくれる。
シェフ達が次から次と「オー!ミカミサーン!」と、僕のテーブルにハグをしに来てくれる。僕は目をキラキラさせながら料理を超えた芸術を体感する。そして僕と彼等はお互いのハードワークに笑い合う。
膨大な時間を費やし、そのチームワークで創り上げられる時代の先を行く料理の数々。
この世あらざる経験をさせて頂きました。
ポップアップを告知してから5000食、9分で完売。
一番盛り上がる最終日に無理をして席を用意してくれた親愛なる友に感謝。見城徹 勇勇 ↑
誰にも忘れられない夏の日。
僕にとってのその一日は、クライフ監督がスタンドの僕らに手を振ってくれた日でもあった。
1990年、夏だった。
「あの夏のクライフ同盟」増山実 著(幻冬舎)を読んだ。
クライフ同盟と同じように、僕も目新しい人や物との出会いは、全て、雑誌や本からだった。
世代や地域が違うのに、「憧れ」との接触の仕方が、僕の人生とシンクロする。
これだけの細かい情報を詰め込んだ小説なのに惹きつけられてしまう。
「官能」という言葉に妄想。
五感から入る情報に敏感に反応し、過激に妄想する。
「あるあるネタ」のオンパレード。
「あの夏のクライフ同盟」一冊さえあれば、初対面の人とでも話ができる。
そんな小説だ。
古書店の主人が言う。
「大人になったらな、そげな本はなんぼでん、買える。けんどな、その時、お金を払うた時に、失うもんもある。」
「しっかりと目に焼き付けて、いつでも取り出せるようにしちょけ。」
まさに、その通りである。
目に焼き付けて、いつでも取り出せるようにしておく。
僕が、クライフ監督を間近でみた日。スタジアムには、米米CLUBの「浪漫飛行」が流れていた。
旅立たないとな。
見城さん、過去の自分を思い出す、良いキッカケになりました。
書籍の紹介、ありがとうございました。