藪医者外来へようこそ。
トーク情報藪 医師(中山祐次郎) K0183K0183 見城さん、755の皆さま、こんにちは。
初めは、一番書きたいものを書こうと思っていました。
書いている途中で、小説が私の手を離れました。
連れて行かれた先に、知らない言葉が待っていました。
書きたいものではなく、書くべきものが、私を探していました。
正直、誠実、善良、真心。
本日もよろしくお願い申し上げます。藪 医師(中山祐次郎) 幻冬舎箕輪 日報幻冬舎箕輪 日報 ■敗者の凱旋
人はどう思っているかわからないけど「オレは敗者だ」という気持ちはありますよ。それは謙遜して「敗者だ」と言ってるんじゃなくて「死ぬときに凱旋したい」とは思ってますよ。敗者が凱旋するときに、それが万雷の拍手で迎えられたらカッコいいけれども、そうじゃない。自分に敗者の凱旋の冠をかけてやりたい。石原慎太郎のエッセイ集のタイトルに『孤独なる戴冠』というのがあるんだよ。「孤独なる戴冠」とはすげえいい言葉で。シビれるタイトルだと思う。個体の掟で生きた人の言葉ですよ。
もう一個、石原さんと同世代の大江健三郎のエッセイ集で『厳粛な綱渡り』という本があるんだ。これもいいよね。『厳粛な綱渡り』。この2冊は両方ともエッセイ集の最高傑作だとオレは思っている。石原慎太郎の孤独は自由。何者にもとらわれず、自由に生きた石原慎太郎だけど、死ぬときに孤独なる戴冠をする思いだったと思う。「誰もオレを理解しない」。あんな秀でた人だから、孤独なる戴冠をするしかないのよ。あれだけの票を集め、あれだけの人気者になっても、孤独なのよ。藪 医師(中山祐次郎) K0183K0183 見城さん、755の皆さま、こんばんは。
今日は、当直です。
当直の夜は、ベッドに入っても、深くは眠れません。
いつ電話が鳴るか、わからないからです。身体より先に、耳が起きています。
二十五年、そういう夜を過ごしてきました。
今は、救急が落ち着いています。
ちょうどいい。机に向かいます。
電話が鳴るまでは、眠れない夜が、書ける夜です。
正直、誠実、善良、真心。
本日もよろしくお願い申し上げます。