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シンジ

11月17日、東日本大震災で起きた原発事故により発生した、放射性セシウムを含む「災害廃棄物」の国内初となる最終処分場がいよいよ稼働し始めた。 福島県富岡町に建設された処分場に、大型トラックに積まれた廃棄物が続々と運び込まれる。 原発事故で発生した廃棄物の処分場を何処に造るのか? もちろん多くの反対の声はあったが、一番"丸く納まる"「フクシマ」に決まった。 恐らく、首都圏に建設するとなったら大騒ぎになったであろうし、建設地にならずとも廃棄物を積んだトラックの"搬入コース"になっただけで「この町を通るな!!」と反対運動が起きたであろう事は想像に難くない。 結局、「フクシマ」に建設するのが"丸く納まる"選択だったのだ。 あの日、首都圏の電力を賄う為「フクシマ」に造られた原発で、地震により事故が起きた。当時の事故対応の良し悪しは別として、事故が起きてしまったのは、どうしようもない事だったと理解している。 首都圏の皆さんに直接責任が有る訳ではない、というのも事実だ。 けれども、と思う。 稼働し始めた最終処分場は、原発事故で故郷を失った多くの人々、変わり果てた故郷でなんとか普通の生活を送ろうとしている人々、その「犠牲」や「諦め」の上に建てられたのだ。 という事を、首都圏の皆さんは少なくとも知っておくべきだ、と強く思う。 全くの他人事だなんて考えないで、いろいろな事を諦めざるを得なかった人達がいるんだ、という事を知っていて欲しい。

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