
ikutama読書記録
トーク情報- ikutama
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ロングブレスの魔法〔幻冬舎〕美木良介
お腹を引っ込めたまま、強く長い呼吸を繰り返す。呼吸でインナーマッスルを鍛えるとともに全身の毛細血管に酸素を送る。姿勢を改善し、精神を安定させ、脳機能と免疫力向上、アンチエイジングの効果もある。血圧、血糖値等を改善させた人もいる。石原慎太郎さんは『命を預けます』と言ってロングブレスでリハビリに励んだ。
私もロングブレスについて755で知り、YouTubeを参考に何度か実践したことがあった。この本にはロングブレスの誕生した背景や科学的根拠、そして数々の成功体験、様々な状況に合わせた呼吸法が書かれている。一通り読んだ後、パラパラと読み返し、考えて気になるページに戻って、と自己流の読み方をして理解を深めた。YouTubeでは自分事にならなかったロングブレスが、読書で身近なものになった。最近は起床後に実践している。身体を刺激し、体質を変えて人生を変える。ロングブレスが身体に宿る力を呼び覚ます。本気の人生を歩むために続けたい。 - ikutama
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そして少女は加速する【幻冬舎】宮田珠己
走力とバトンパスを巡る物語。走者全員が主役になり、精密にバトンを繋いでいく。陸上部のキラキラと輝く練習風景、走る姿の美しさ、力強さが鮮やかに目に浮かび、その瑞々しさに心が踊る。後ろを全く見ないバトンパスやスタートダッシュの秘密は目から鱗。走者の心理状態、勝利のための工夫や努力に気持ちを重ね、ほとばしる決意に鳥肌が立った。
風のような青春の日々が瞬く間に過ぎていく。最後は、息つく間もなくページをめくる速度が上がり、駆け抜けるように読んでいた。
見城さんの投稿をみて、この小説に興味を持ちました。小説はあまり得意ではない私ですが、小説こそが自分の欠けているものを補ってくれることに気づきました。登場人物の固有名詞を覚え、それぞれの背景を丁寧に理解していく営みは、私の“雑な性質”を正してくれると感じました。他者の物語に純粋に興味を持ち真摯に耳を傾ける。その魅力と価値に気づかせてくれる一冊でした。ありがとうございます。 - ikutama
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斎藤一人 愛 〔主婦と生活社〕斎藤一人
言葉はきっかけに過ぎない。人は態度や雰囲気で「その人」を感じとる。私はどんなエネルギーの塊で、どんな波動を発しているのだろうか。明るさと暖かさで人に接しているだろうか。言葉を超える「心」、それを育てる「言葉」。自分の言葉と心で世界の何を照らそうか。
二十代の頃によく読んだ一人さんの本。天国言葉を一人呟き、通勤した日々。「愛とは思い出すもの。あなたも私も、愛のかたまり」一人さんの言葉は、明るくて暖かい。
以下、心を打った言葉
愛とは思い出すもの…私もあなたも愛のかたまり…愛とはあったかいもの…愛を失うことは心の死を意味する…例えば狭い道で「お先にどうぞ」と言える心、愛は日常のささやかな優しさに宿る…愛が枯れると人は冷たくなる…人間関係のトラブルのほとんどは、愛が足りないことが原因…問題を起こす人の共通点は自分を愛していない…自分を喜ばせていると、心があったまってくる…好きなことをする…毎日生きている、それだけですでに素晴らしい…神様は愛と光…波動はこの世界の全てに宿り、感染力がある…明るい波動を出そう…物質はエネルギーの塊…命を頂くとは、愛を受け取ること。 - ikutama
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人間の建設〔新潮社文庫〕小林秀雄 岡潔
対話が人間を磨く。岡潔は『数学は感情を入れなければ成り立たない』と言い切る。知情意(知識・感情・意志)のうち、「感情」が人の始まりで根本を支配している。完、未完に関係無く、生まれた瞬間から人間が全力で放つ“情”こそが、人の最大の関心の対象であり、そこから他者との交流が始まる。心が納得するためには、“情”が承知しなければならないが、“知・意”には、その力は無いという。人間の土台は感情(心)の満足なのだ。情緒を形にして伝えるために情熱が湧き、そして形になるとそのことへの情緒は消えてしまう。
小林秀雄が岡潔の命の言葉を引き出していく。数学者の想いを誰もが理解できる言葉にして語らせる。批評とは考えるのではなく、その人の身になって言葉を探すことだと小林はいう。言葉が次の言葉を生むと。2人が対話しなければ生まれなかった金言の数々は、読めば読む程に重みを増す。
茂木健一郎があとがきで書いているように、この本は声に出して読むと、確かに「音楽」のような心地よさを感じる。学ぶより親しむ。頭ではなく、身体で感じる。それが2人に近づく一番の近道なのかもしれない。読書の新たな楽しみ方を知り、心が躍った。
以下、心に残った言葉
人は無明を押さえさえすれば、やっていることが面白くなってくる…本質は直感と情熱…個性はみな違っているが、他の個性に共感するという普遍的な働きを持っている…書くから自分にもわかる。言葉で言い表すことなしには、人は長く思索できない…心というようなものです。知でなく意ではない…足が大地を離れて飛び上がっているようなもので、第二歩を出すことができない、そういうのを抽象的といった…問題を出すということが1番大事なことだ…命にうまく質問せよ…トルストイは真正直で健康な、鋭敏にして合理的な野生児、ドフトエフスキーは病身で複雑な都会人…数学は発見の前に一度行き詰まるのです。行き詰まるから発見するのです…小我を自分と思う人と、思わない人…トルストイとドフトエフスキー、苦労の質が全く違う…知情意することに責任をもつか、無責任であるかという根本的な違い…愛と信頼と向上する意志、大体その三つが人の中心になる…一つ解決すると、その解決がさらに次の疑問を生む…理論ではなく感情でそう思えるようになる…獣類の頭には、本能や欲情に対する自動調節装置がついている、人の頭には自動調節装置は全然ない、その代わり意識して自主的に抑える力が大脳前頭葉き与えられている…考えるというより言葉を探している…言葉には力がありまして、それがまた言葉を生む…熱心に勉強するということは我を忘れることであって、根性を、丸出しにすることではありません…全知全能な者は無知無能な者に、知においても意においても、関心を持たない。情において感心を持っている…情が納得して、なるほどそうだとその人自身が動き出さなければ、前頭葉も働かない…数学の研究に没頭しておりますときは、自分のからだ、感情、意欲という意識は全くないのです…「すがた」には親しませるということが出来るだけで、「すがた」を理解させることはできない…愛性には理性が持てるが、理性には愛情は行使できない。 - ikutama
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発酵道〔河出書房新社〕寺田啓佐
日本酒の蔵元当主が自らの人生観を変えた「発酵」について語る。微生物が味や香りを変化させながら、熟成させる。それが人間にとって有益なら「発酵」、有害なら「腐敗」と呼ばれる。発酵に適した環境を整え、腐敗を防ぐ。
「酒」にはたくさんの命が宿る。酒を作る微生物の働きは「エサ」と「棲み家」で決まる。作り手はその環境を整える。自分の使命、役割を果たし、空っぽになるまで吐き出す微生物。発酵は変化の連続。菌は至る所に存在し、使命・役割を果たしながら、循環する。自然の中にいる限り、発酵や腐敗を避けることはできない。
人の心も環境次第で発酵、腐敗する。人はその環境を自ら整えることができる。「いかに損(奉仕)をしていくか」。考える=カムカエル=神に還る。「うれしき」「楽しき」「ありがたき」の精神で微生物と響き合う。騙されたつもりで始める素直さ、謙虚さが人生を動かしていく。
地球最古の生命、微生物。今も未来も地球を作り続ける微生物。じっと待ち、自分の出番がきたら完全燃焼して、次へ繋ぐ。微生物の働きを学ぶことは、生き方を学ぶことでもある。 - ikutama
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プラネタリア〔幻夏舎〕佐藤航陽、渡邉賢一
渡邉賢一
命は人や時の“間”に存在し、“私”を超えて循環、共鳴する。分断から共存、所有から関与へ。「繋ぐ意志」から新しい未来を設計が始まる。雷が田んぼの空気を一変させる等、「目から鱗」の科学的事実がたくさん紹介されているのも魅力。
佐藤航陽
“物語”は情報圧縮と感情伝達を兼ねた最適な情報伝達手段。人は論理よりも感情で動く。生き残るため、他者が経験した“喪失の体験”を通して擬似体験する。そして脳も社会予測マシンであり、省エネ最適解を探り続ける。現代社会では、情報を物語化する能力が求められる。
カバーの絵は佐藤さんが喩えた“排水口の渦”をイメージしているのだろうか。自然発生する秩序、その底知れぬ力。様々な“繋がり”に目を向ける渡邉さんと、“人の本能、性質”を突き詰める佐藤さん。思想を現実に繋ぐ、この本には“あとがき”がない。まさに「始まりの本」。 - ikutama
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奇跡のバックホームから、栄光のバックホームへ〔幻冬舎文庫〕秋山純
中井由梨子さんが取材を通し慎太郎さんの空気感や人間性に触れ、脚本が動き出し、関わる全ての人の想いを乗せていく。慎太郎さんと鷹也さんが野球を通して心を一つにし、お互いの人生に影響を与えていく。そして“細部”を超え、もはや“見えない部分”に込められた、想像を絶するエネルギーの数々。映画は人、時間、場所、天候が交錯する奇跡のパズル。パズルの「ワンピース」を獲得できる「ワンチャンス」を「ワンチーム」の力で一つずつ集めていく。横田慎太郎さんやロケに関わった人達の写真はどれもエネルギーに溢れている。皆様の写真に目を合わせて、私もワンチームの一員になれた気がしています。 - ikutama
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「偽善者〔幻冬舎〕前澤友作
周囲を巻き込む狂気と熱狂。帯に書かれているとおり、前澤友作は常人から見れば何かが壊れている。反骨の人であり、決して手を抜かない。人間のズルさ、醜さと断固として闘い、その苦難の全てを引き受けて、正面突破し、“この世あらざるもの”を生み出していく。他人にも厳しいが、自分に対してはもっと厳しい。一切の妥協が無く、とことんやり抜く。周囲の人達はみんなそれをわかっているから、前澤友作について行く。前澤は頭よりも心、嘘や誤魔化しが効かない神経、筋肉レベルで反応している。まさに人間が研ぎ澄まされている。他人、社会、世界のことを命を懸けて想い続けている。達観した大人ではなくヤンチャな青年。万能の神ではなくて魅力溢れる人間。誰かを支える賢者ではなく仲間が集まる勇者。前澤友作の中にある膨大なエネルギーの源は何なのか。この先もずっとずっと考え続けたい。
以下、心を打った言葉
1ミリのズレにこだわることが、やがて世界を裏返す力になる…お…またトラブルを起こすなら、謝りにいく…「そんなことあったっけ」って笑い飛ばす…クビにしてウチからいなくなればそれでいいというのはおかしくないか…「コストより価値…他人を振り回しても、自分の心にだけは正直…人と同じことはやる意味がない…理念に合うか、今回の炎上はかっこいいか…ひたすら思考し続ける…うまくいきそうだけど、うまくいくだけでおもしろくない…人の話にものすごく耳を傾ける…恐ろしいスピードと解像度で思考し、制限時間ぎりぎりまで練って、もっといい自分の答えを導き出す…納得できないと前に進まない。納得するためなら、時間や費用は関係ない…一日3時間くらいしか寝ない…相手が誰であっても人の話をちゃんと聞く…ちゃんと思う心が足りていない…その事業が社会のどんな問題を解決に導くのか、どう変革してくれるのか…毎朝食べるラーメンの細部にもこだわる…底抜けの元気さ…どんなに忙しくても少しでもやる…自分との約束をどれだけ守れるかで自信がついていく
…一切妥協せず、自分が納得できるまで詰めていく…自分ひとりではなく、にほんじん、人類という大きな主語で物事を考える…(宇宙打ち上げの瞬間)星が見えそうなほどキラキラと輝いた目をして、超ワクワクして笑っていた。夢が叶う瞬間をめちゃくちゃ楽しんでる…集中とは狂気の一形態である…場の空気に一切流されることがない。むしろ場の空気を支配している…「すべてのスタックを名前で呼び、毎回必ず「ありがとうね」…「こいつはこの仕事を好きでやってるか」がすべての判断基準…本当にピュアに人を喜ばせたいだけ…お前、誰見て仕事してんだよ…わざと壊して流れを変える…本当に重大なミス、大きな損害を出すミスをしたときは、怒らない…飾らないあっさりとした雰囲気…やりたいことを、やりたいときに、自分のやり方でやること…普通以上に寂しがり屋のかっこつけ…不都合は隠さず、むしろ見せることで信頼を勝ち取る…見られる恥ずかしさ、を感じたこともない…ずっと働いているようにも見えるし、遊んでいるようにも見える…直感を信じながら誰よりも深く考える…心を割ってくれる…人を責めず、コトを責める…桁違いの額の失敗を怒るどころか、いい思い出だと笑い飛ばせる…どこまでもピュアで真剣…ビジネスはアート
…何かを心から好きな人って魅力的…会社って社会の縮図…彼に必要なのは愛と笑い - ikutama
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悪人正機〔新潮文庫〕吉本隆明、糸井重里
新聞で紹介されているのを見て古本を購入。吉本隆明が中学生にもわかる言葉で雑談をする。どの話題からも吉本さんの磨き抜かれた骨太の思考を感じる。
『(他人が作ったルールで死ぬくらいなら)泥棒して食ったっていい。」“死”は選ぶのではなく、訪れるもの。鈍刀の方が実はよく切れる。粘りや強さ、重さの方が重要。カミソリでは大木は切れない。夏目漱石は落第しなかったら、小説を書かずにきっと学者になっていた。夏目漱石は落第で“鈍”を心得た。』(要約)『ケンカ本当に追い詰められてからやれば、だいたい勝てる。』
生きる。小手先ではダメで体重を乗せて身体ごとぶつかる覚悟。相手より先に自分を追い詰め、自分の逃げ場を無くしたものが相手に勝つ。
『自己評価より高く見られるのは嫌だけど低くく見られることならいい』という基準で仕事を引き受ける。
人前に出れば理解も誤解もある。過大に期待されれば、「偉い人だと思われるのは懲り懲り」と書いている。権威化されることを嫌った吉本さんの心情を感じた。
(尊敬する友人の長所として)『どんな話題でも人の話を逸らさない』この話は心に沁みた。吉本さんは「人間の言葉には その人の生活 その人の痛み その人の歴史 が宿る」と考えていた。知識や立場よりも、その人の態度や器の大きさを重視した吉本さん。大変勉強になりました。 - ikutama
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M 愛すべき人がいて〔幻冬舎文庫〕小松成美
執筆された背景、制作舞台裏を755で知り、それぞれの覚悟と熱い信頼関係、切実な想いに触れるために読んだ。
当時、時代の寵児のように現れ、女子高生のカリスマとなり、人々の心を染め、それぞれの人生を動かした。私はファンではなかったが、その時代を生きた一人であることを自覚している。この本を読み、当時、私が眺め、理解していた“浜崎あゆみ”が修正されていく。彼女は一筋に誰かを信じ、そのために極限まで自分を磨き、その人生を全うしようとした。背筋をピンと伸ばし、胸を張って生きた。「愛すること、信じること、突き進むこと」そのエネルギーの輝き、強さに圧倒された。しかし同時に、願いは叶うが、想いはすれ違うという現実、その残酷さに絶句した。
『自分に嘘をつかないこと』を信条とする浜崎あゆみにとって「書かなければならなかった本」。浜崎あゆみの曲に彩られたあの時代を生きた全ての人に読んでほしい。









