ログイン
千冊回峰行中!
トーク情報
  • 吉田真悟
    吉田真悟
    投稿画像

    No.467
    『文字行脚』
     炎空著
    (2020/03/11
    幻冬舎メディアコンサルティング)

    2020/06/13 (5/22読了)
    炎空という宮城で農家をしている書家が12の文章を素朴な優しい書として表現した本である。相田みつをと違い細長い四辺の書が右から左にめくれ赤と黒とを基調として小中学生にも贈れる素敵な装丁に仕上がっている。宇宙感が俺に近いかな。言葉が心に沁みる。

    【書かれた文字】
    【1】
    ようこそこの青く美しい星へ
    こんな時代とわかって生まれてきたんだねありがとう
    【2】
    赤ちゃんのか弱な体に似あわず
    ぎゅっとにぎった手
    しあわせになるためのひみつ道具をきっとあの世から持ってきたんだね
    【3】
    子どもは親をえらんで生まれきた
    こんな人間でもえらんでくれたんだね
    宇宙の美しい瞬間にこころから敬意を表します
    【4】
    勉強できなくたっていいじゃん
    だって勉強するために生まれてきたんじゃないだろ
    【5】
    さびしいか
    だいじょうぶだよあなたはちっともひとりぽっちじゃない
    あなたのほんとうの友だちはほら見えないところからみているよ
    【6】
    珈琲でほっと一息これぞ瞑想
    苦しいポーズやこむずかしい呪文はいらない
    【7】
    「未来とはいま」このことば大すきです
    ※文化人類学者、M.ミードの言葉
    【8】
    コメはうまい魚もうまい珈琲もうまいなんでもうまい
    しあわせだなあ
    【9】
    しごとはすきな時間にすきなことをやるでいいじゃないですか
    学校はいきたい子だけでいいじやないですか
    【10】
    まだ死ぬな
    生まれる前に神さまと約束したことを忘れたか俺たちだって苦しいんだ早いとこお前にしかできないそのすごい魔法で世の中をあっとひっくりかえしてやれ
    【11】
    闇を光にかえるとはかなしみをよろこびにかえること
    ものの見かたをかえること
    呪術にはっとして目がさめること
    ほんとうの自分に戻ること
    こころの明かりが灯りだす
    それは一軒また一軒とひろがっていく
    【12】
    水は回る
    公平に雨をふらせる
    空気は回る
    公平に風をふかせる
    いのちは回る
    貧富も美醜もみんな同じだと気づく
    何万と回ってまるくなるかな

  • 吉田真悟
    吉田真悟
    投稿画像

    No.468
    『山月記』
     中島敦著
    (1969/09/20 新潮社文庫)
    ※『山月記』の他『名人伝』『弟子』『李陵』を収録

    2020/06/13 (5/22読了)
    人付き合いの下手な博学でプライドの高い役人が厭世的になり職を退き詩作に耽ようとするが、経済的に立ち行かなく成り、また役人に戻り軽蔑していた同僚達に頭を下げるうちに発狂して虎になってしまうという話。まだ人の心があるうちに、唯一の友人、袁傪に会って心を通わす。

    漢語調の本文と注釈を行ったり来たりで忙しいかったが思ったよりは意味が通じて読めた。

    妻子や人の心を忘れて虎として生きる李徴には羨望を覚えてしまった。苦悩しながらも孤高で全能。良いではないか。漢詩もたまには読まねば。

    残りは後回しにしよう。

    【登場人物】
    李徴(りちょう):博学、官職を退き詩作に耽る。
    袁傪(えんさん):李徴の親しい友人

  • 吉田真悟
    吉田真悟
    投稿画像

    No.469
    『戦争論2』
     小林よしのり著
    (2001/11/15 幻冬舎)

    2020/06/13 (5/29読了)
    俺が日本人としてのアイデンティティに迷う時、分かりやすく示してくれるバイブルである。日本やアジアの近現代史の教科書としても最良だ。息子に読ませるのは『日本国紀』よりこちらが先と考える。

    先人に感謝も無く、戦犯と無責任に発言するウォーギルトインフォメーションプログラムに洗脳された人達に本当の戦争加害者や被害者は見えないのだろうなぁ。
    議論する気力もこの頃は無いが、最低限度の自国の歴史は周囲に語れる様になりたいものだ。この本を読むと従軍慰安婦、南京大虐殺は無かったと言い切れる。売国メディア朝日新聞を筆頭に外交カードとして真実をねじ曲げて国益を損ねてきた。その罪は糾弾されるべきだし、自分でもできる限り調べ直そうと思う。いずれ年表を作って整理してみるか。

    しかし執筆時の小林よしのり氏はまともだった。もしかしたら今も?いや明らかにこの頃はおかしいよな。何があったのか聞いてみたい。

    まだよしりんの本が残っているので一通り読んでみよう。

  • 吉田真悟
    吉田真悟
    投稿画像

    No.470
    『女帝 小池百合子』
     石井妙子著
    (2020/05/30 文藝春秋)

    2020/06/14(6/12読了)
    膨大な資料や著書、証言者へのインタビューをもとに、小池百合子(現東京都知事)の生い立ちから現在までの実像を炙り出したタイムリーな第一級のノンフィクションだと思うのだが読み終えてとても虚しい。

    この本を読んだほとんどの人が小池百合子をサイコパスと認識して投票しないだろう。なぜこんな出鱈目な平気で嘘をつく者が日本の首都に独裁者として君臨するのか。

    まず、父勇二郎の存在が大きいと思う。一卵性親子と揶揄されるほど考えや行動がそっくりで、中身より外見に拘り、詐欺師的に大風呂敷を広げては周りを混乱させ、尻拭いは他人任せとなる。父親は落選して政治家になれずに実害は少ないが、娘は最初から学歴を詐称して男を手玉にとり、時の権力者に擦り寄り目立つところだけにしゃしゃり出ては都民や国民には目もくれない。おばはんの皮を被った中身は勇二郎そのものではないか。

    擦り寄られる側では、細川護煕(日本新党)、小沢一郎(新生党)、小泉純一郎(自民党)、二階俊博(自民党)らが、因縁の仲として石原慎太郎、舛添要一らが登場する。
    全く政治理念も無く風見鶏として政党を渡り歩き頼る男が用済みとなれば喰い殺して次を探すゴケグモとの表現がぴったりである。

    もっとも理解出来ないのはこの暴挙を許すマスコミである。いかにテレビ出身とは言え都知事になってからの無策、公約不履行を無視し続け静観している。何らかのおぞましい力が裏に有ると思われてならない。
    ただ「希望の党」と「民進党」の合併時の排除発言では健全に批判していたので国政は無理との判断なのか?

    いずれにせよ、この時期にカイロ大学がわざわざ小池の卒業を認めるコメントをするあたり、逆に相当胡散臭い。普通千に三つ嘘があっても信用を落とすが、彼女は千に三つ本当があるのだろうか?小学5年生の時の校内弁論大会で優勝したらしいが、そのお題が「ウソも方便」って笑えない。

    今後、何も無ければ4年も都知事を続ける見込みとなり暗澹となるばかりであるが、小池とエジプトで2年あまり同居していた早川(仮名)さんの身の保証をしっかりとして実名で告発すれば、または裏事情を知る金庫番の水田昌宏(小池の遠縁)や特別秘書で現在東京水道株式会社社長の野田数(かずさ)らの証言が表に出たなら事態は変わるだろう。
    いずれは権力の座から引き摺り下ろされて百条委員会等で惨めに追及されるだろうが、その時賞味期限切れのアイドルまがいのおばはんに当たるスポットライトの色は緑で決まりだな。

    石井妙子さんの本は今回初めて読んだ。政治に全く興味が持てない時期の政党史などがとても分かりやすく纏められていて助かる。全体的にニュートラルな立場から冷静に鋭く斬り込んではいるが石原慎太郎氏の評価と本のタイトルはやはり違うな。歴代都知事No.1の評価とならないのは何故だろう。タイトルは『女帝』より『詐欺師』か『サイコパス』が適当と思う。

    でも続編には期待している。

  • 吉田真悟
    吉田真悟
    投稿画像

    No.471
    『戦争論3』
     小林よしのり著
    (2003/07/25 幻冬舎)

    2020/07/04 (6/24読了)
    目から鱗が落ちた。若い人に読んでもらいたい良い歴史教科書だと思う。私も読まず嫌いを反省しよう。

    衝撃的なのはアングロサクソンの有色人種に対する残虐な行動の意味。それが家畜に対するものと変わらず慄然としてしまう。大東亜戦争当時のルーズベルト大統領のカルト的日本人感と中国人に対する差異には驚く。当時唯一アジアに存在した有色人種国家たる日本とそれに対する各国の反感。なぜ日本にのみ原爆が投下され空襲で百万人の無辜の一般市民が虐殺されたのか。全てが腑に落ちた。

    小林よしのりをもう一度なぞってみよう。文章もなかなか読んでいて震える。

    先に読んだ二冊と合わせて、年代別にテキスト化しておかなければと思う。

    ちなみに編集担当はあの志儀さんの様だ。俄然興味が湧いてきた。

  • 吉田真悟
    吉田真悟
    投稿画像

    No.472
    『死という最後の未来』
     石原慎太郎、曽野綾子著
    (2020/06/20 幻冬舎)

    2020/07/04 (6/30読了)
    あまりにも著名な保守の論客の二人のバトルが一体どこに行き着くのか随分楽しみでした。

    案の定、事前に読むべきだった本を後悔し、この後に読みたい本が何倍も増えてしまいました。

    神の意思による運命論的生き方の曽野さん、法華経に則り全てを自分で確かめて生きてきた石原さん。死についても分からない事はしょうがないない『ゴッドウィル』だと割り切る曽野さんに対して徹底的に調べて全てを理解したい石原さんとの対比が面白かった。予想通り宗教感も噛み合いません。

    立場的に曽野さんの生き方に共感するも一人の読者としてはギラギラする石原さんの表現するアウトプットに興味が湧くのである。

    石原裕次郎、三島由紀夫、江藤淳、ホーキング博士、三浦朱門、遠藤周作、石原氏の奥様にお父様、レニ・リーフェンシュタール………次から次へとエピソードか飛び出して飽きない。

    戦争を経験している二人にとって死は特別では無くて日常に有った。友人や知人、親族の死によって二人はもう覚悟が出来ていて、これから何が起きるのか?楽しんでいるとさえ見える。サハラ砂漠で満天の星空を観て心身を鍛えてスキューバダイビングに挑戦し、それぞれの死に向かって淡々と足掻いて生きる。

    私はその姿を最後まで見届ける使命を感じました。いや、傲慢ですね、軟弱な世代の私の方が先に逝く可能性が高い。

    こんな面白い企画を考え、お膳立てし、会話を活字化した幻冬舎編集者?に敬意を表します。

    次は是非、五木寛之さんを絡めて下さい。

    【引いた言葉】
    『死学』曽野綾子
    『法華経を生きる』石原慎太郎
    『新法華経』石原慎太郎
    『海よさらば』石原慎太郎作詩

    アフォリズム aphorism
    物事の真実を簡潔に鋭く表現した語句。警句。金言。箴言(しんげん)。

    諒 リョウ
    ①まこと。いつわりがない。「忠諒」 ②思いやる。また、明らかにする。さとる。「諒恕(リョウジョ)」
    ②「了」が書きかえ字。

    江藤淳
    https://ja.m.wikipedia.org/wiki/江藤淳

    矍鑠(かくしゃく)
    年をとっても丈夫で元気のいいさま。「矍鑠たる老人」「老いてなお矍鑠としている」