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吉田真悟
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No.339 『実験思考』 光本勇介 著 (2019/05/10 幻冬舎) 2019/05/11 光本さんの事、恥ずかしながら存じ上げませんでした。まあ自分のアンテナがちっちゃいのでねしょうがない。一応携わったシステムは後で辿ってみようと思います。 国際感覚とか物やシステムを売るセンスは凄くて羨ましい。独特の感性、特に性善説に則り仮説の実証を一見儲けを度外視して繰り返している姿勢などはぶっ飛んでいるとしか思えないし誰も真似できないと思います。狂ってるとも言うか。 周りで存在を認める人達には錚々たる面々が居て納得してしまいました。それにしてもZOZOの前澤さんが石橋をたたいて渡るタイプだとは意外でしたが。 今回、色々な意味で実験に参加する事にワクワクしながらも最後は苦しみ悶え本に値段をどうつけようか悩みました。 この本の原価(印刷と流通コスト?)が390円。通常だと1500円が相場らしいという行間を読むならば………… 自分なりに今まで読んだノンフィクションを勝手に熱狂順位で並べてみてその価値を金額に換算し、相対的に決めました。 結論としてこの『実験思考』の自分なりの適正価格は 【1390円】(1000円と本代390円)としました。m(__)m 以下だらだらと気になったところを抜き書きします。 ・カーシェアリングの失敗例が書いてあるが市場選択とタイミングを誤らない事が大事である。(他者より半歩先(約一年前)がベストであろうと。) ・英国の高校に留学していた夏休みに日本に帰国し毎日原宿まで通い、5千円のTシャツを並んで4〜5枚買い2万円のプレミアを付けてパソコン通信で売り捌いていた。(この他翻訳クラウドソーシング、留学斡旋などの成功体験が彼の強みであり、失敗してもここからやり直せるという自信となり無謀な実験を繰り返している。) ・性善説の立場に立ってビジネスが成り立つか?という実験を繰り返している。(95%の善人を相手にし5%はリスクとしてみなし、失敗しても仮説通りに実証される事に喜びを感じる人なので気にならない様だ。金をばら撒きたいなんてイカれている。) ・マスの人達の感覚を知るために普通の生活者でいようとしている。(全力で普通の生活をし不便や違和感をメモに書き出しタイミング重視の事業案メモとしている。※『メモの魔力』で言うところのファクト>抽象化>転用の例がびっしりと書いてある。 一例)覗き見ビジネスとしての売春宿、無料キャバクラ、土日開業の病院、セキュリティサービスのマス化、飲食小売業界の金融自由化、給料先払いサービス等、思考停止時代に向けた実験の数々 ・最終的にストック型より瞬間的に5千万人規模のマス相手の世界的システムの提供が目標の様だ。 【要調査項目】 ・光本 勇介 (ミツモト ユウスケ) 株式会社バンク  代表取締役兼CEO https://yusuke.tokyo ・STORES.jp 無料ECサイト構築お助け ・CASH:写真撮るだけでキャッシング化アプリ。メルカリよりスピードキャッシング化可能。メルカリの1/3の買取価格らしい。 ・TRAVEL Now 旅行代金後払い手数料20%アプリ ・WORK 給料先払いサービス ※まだ事業化されていない様だが ・Captio:光本氏利用のメモアプリ メモしたものをメール転送してくれるらしい #実験思考 #光本勇介 #幻冬舎

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千冊回峰行中!
トーク情報
  • 吉田真悟
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    No.724
    『流浪の月』
    凪良ゆう著
    (2019/8/29 東京創元社)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/7に視聴

    凪良ゆうさんの本は初めて読んだ(聴いた)。
    幼い登場人物達の絶望が切なく凍り付いて胸に迫る。
    ハッピーな終わり方で安堵はしたが...。

    親に捨てられた少女と少女性愛者?の少年二人の道行きの物語。
    理解できない世間が二人を引き離し、長年に渡りしつこく追い回す。
    家族という形が脆くて、作り直されていくことが自然の流れに思える。
    この頃読む不幸な話の原因は親ガチャが多いな。
    ネグレクトの無責任な母親が責められるべきとは思うが、SNSを使い正義をかざす暴力的世論の方がよっぽど怖いと思った。
    映画も観てみよう。

  • 吉田真悟
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    No.725
    『汝、星の如く』
    凪良ゆう著
    (2022/8/4 講談社)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/8に視聴

    凪良ゆうさんの本は2冊目。
    愛媛のとある島出身の同級生の男女の長い長い切ない話。
    一人は漫画の脚本家として成功し、もう一人は刺繍工芸家として成功するが、
    そのタイミングがずれて、哀しい物語となるが、最後は納得してしまう。
    凪良ゆうの親ガチャ第二弾。どちらも思っていた以上に面白かったが、こちらの方が私的には好きだな。複雑な家庭の複雑な人たちが細部までしっかりと描かれていて実際にいそうだなと思った。

  • 吉田真悟
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    No.726
    『アリアドネの声』井上真偽著
    (2023/6/21 幻冬舎)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/9に視聴

    地下深くからの災害救助の物語。
    ただし、要救助者は三重苦(話せない、見えない、聞こえない)の障害者であった。
    ドローンを使った救助劇のラストで、ある疑惑が晴れる時になるほどと膝を打つ。
    ハラハラドキドキ。でも近未来的で身近に感じられず、それほどのめり込めなかった。

  • 吉田真悟
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    No.727
    『同志少女よ、敵を撃て』
    逢坂冬馬著
    (2021/11/17 早川書房)

    202404/01
    ※Amazon Audibleで3/10に視聴

    異色すぎてぶっ飛んだ。
    第二次世界大戦下の独ソ戦を舞台に、女性狙撃隊員の過酷な現場を描いてるのだがリアルすぎて、ハラハラドキドキの連続でのめり込んでしまった。
    当時の心に刺さる人間同士のやりとりを何故日本人が小説にできたのか?
    著者の筆力に引き付けらる。忘れられない本となった。

  • 吉田真悟
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    No.728
    『ある男』
     平野啓一郎著
    (2018/9/28 文藝春秋)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/12に視聴

    林業に携るある男が木の下敷きになって死んだ。
    しかしその男の兄が死んだのは弟ではないと言い放つ。サスペンス仕立てでその男が誰なのか、徐々に明らかになっていく過程で唸るし、驚愕の結末に。

    平野啓一郎さんって理屈っぽくて、傲慢な物言いで生理的に合わなかったのだが、全ての登場人物が良く描かれていて面白かった。戸籍交換のトリックも面白い。本を買い、映画も観てみようと思う。

  • 吉田真悟
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    No.729
    『悪人』
    吉田修一著
    (2007/4/6 朝日新聞社)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/14に視聴

    映画はまだ観てないが、妻夫木聡、深津絵里らの映画キャストを知っていた。
    全くこの原作からは想像できない俳優のチョイスだと思った。

    抑圧されている人たちの殺人事件の話で、犯人はだれで、なぜ?が後半まで引き延ばされて気持ち悪くなっていく。
    話が冗長と思うが、ラストの逃避行(対幻想)や供述まで結論が解らず、やきもきとするのだが、最後は胸熱となり思ったよりは良かった。本を読み終えた現在では映画にあまり興味が涌かない。😅

  • 吉田真悟
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    No.730
    『紙の月』
    角田光代著
    (2014/9/13 角川春樹事務所)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/17に視聴

    男に溺れ、金や見栄に溺れ、堕ちて逃げた主人公を関係者の証言でプロットしてあぶりだしていく。
    徐々に不協和音が広がり、そういう可能性が自分にもあると思わせる恐怖を感じた。とても怖い本。
    最終的には犯人は捕まらない、そこが?ではあるが、映画で主演の宮沢りえさんの顔がちらついた。
    妖艶なシーンはあるのか?映画で確認しよう。

  • 吉田真悟
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    No.731
    映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

    2024/04/05
    (3/18 U-Nextで鑑映)
    シェフである父とSNSに詳しい息子とシェフの元部下の3人の愉快な料理ロードムービーでした。
    美味しそうな食べ物が沢山出てくるなか、キューバサンドなるものを是非食べてみたくなった。
    (空腹時に観てはいけない)
    父子の微妙な関係のなか、息子(パーシー)が可愛くて、自分の息子の少年時代を思い出してしまった。

    シェフとブロガーとのやりとりが結局ハッピーエンドに終わり、妬ましくなるが、ダスティン・ホフマンが頭の固いレストランのオーナー役なのは、勿体ないよね?

    登場人物:
    カール(シェフ)
    パーシー(カールの息子)
    マーティン(カールの友人、元部下)
    イネス(裕福なカールの元妻)
    ラムジー(料理評論ブロガー)

  • 吉田真悟
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    No.732 
    『アメリカン・アンダードッグ』

    2024/04/25
    (3/19 AmazonPrimeで鑑映)

    NFLのレジェンドクォーターバック、カート・ワーナーのサクセスストーリィ(実話)である。

    冒頭、大好きなサンフランシスコ49ersのQB、ジョー・モンタナの活躍映像が映り胸熱となる。
    そのジョー・モンタナに憧れるカート・ワーナー少年がQBの練習を開始するシーンからこの伝説は始まる。

    後半は大体ついていけるが、前半を観ていて、こんなにも苦労をしていたのかと驚く。いやはや大変な男だと再認識した。

    3回観て3回とも同じ所で泣いてしまった。
    常にフットボールの成績で自分を証明し続けた男が、バツイチで二人の子持ち(さらに長男は視覚障害者)のブレンダに求婚するシーンでである。
    また目の不自由な息子のザックの演技がさらに泣かせてくれる。
    この時点でカート・ワーナーは本当に欲しいものを手に入れ、勝者足りえたのである。その後は神様からの彼へのご褒美みたいなもので華々しい。
    アリーナフットボールで活躍し、NFLのラムズのスカウトの目に止まり、トライアウトを経て、控えのQBとして契約する。
    アンダー・ドッグとは、「咬ませ犬」という意味である。「運命はアンダー・ドッグに味方するんだ、それを一緒に証明しよう」とラビット関根に似たヘッドコーチに諭される所で血がたぎる。
    その後、エースQBが怪我したため急遽、正QBとしてスーパーボウルチャンピオンにまで駆け上がる。
    シーズンMVP、スーパーボウルMVPを受賞し後に殿堂入りする。

    エンドロールの最後の最後まで観るとブレンダと7人の子供を生し、ザックともども幸せに暮らす映像が流れ温かい気持ちに溢れる。なんてこった、堪らない映画である。是非ご覧あれ。