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タクマ

TOKYO SPEAKEASY 2022.5.25 見城徹(幻冬舎社長) / 秋山純(映画監督) ⑦見城徹さんの20歳の頃の話 見「俺はね、20歳って言ったらね、運動は運動でも学生運動にエネルギーを費やしていた。こんな貧富の差があるのはおかしいとか、この社会の矛盾は直さなきゃいけないとか、今考えればものすごい純情に生きていたわけですよね。それでゲバボボってヘルメット被って、覆面して、というようなことをやっていたわけですよ。で、一緒にデモに行く、高校の時の1年後輩の女性がいて、その子と3畳1間の下宿に住みながら、まさに『神田川』の世界ですよ。それでそんなことをやりながら、だけど2人で居れば何にもいらないって感じで、ただあなたの優しさが怖かった、みたいなそういう世界だったんですよ。だけど『20歳のソウル』を観てしまうと、俺は20歳の頃って子供だったなぁと思うんです。大義君はやっぱり病気になったことでものすごく大人になったし、それから病気になったことで福本莉子演じる彼女との恋がものすごく輝くものになった」 秋「彼はいろんな人のために生きるってことをナチュラルにできる、優しさとか。自分の20歳の時を思うと、あんなに勇敢に病気に立ち向かえないなって思うんですよ。毎日毎日泣いちゃうと思うし、怖いし、震えるし。でもそれを彼は音楽ってものがあったし、彼女もいたし、そこで勇敢に立ち向かって、最後に病室での佐藤浩市さんと楓珠君の会話があるんですけど、あれは本当に大義君と高橋先生が病室で会話したことなんです。2人で音楽の話だけして別れたと。それが最後だったそうです。そこを高橋先生が、そこを描いてくれないかなぁってボソッと言ったんです。そしたら中井さんが書いてくれて、あれすっごいいいシーンになったと思う。やっぱり2人で男同士だから、大丈夫か?って言いたいけど、言えなかったり、先生って言いたいけど言えなかったり。だけど2人の共通する思い、音楽ってことをやることによって、きっと心のやりとりができた」 見「だから浅野大義君、『20歳のソウル』の主人公を神尾楓珠君が演じるんだけど、20歳っていう短い人生を本当に生き切って死んでいったよね。そういう映画だよね」 秋「そう思います。20歳っていうのは、僕は色んなところで1人の若者がって言わずに、1人の男がってずっと言ってるんですよ。20歳の浅野大義君を本当にリスペクトするっていうか、男としてあっぱれだなって思います」 見「だから僕はこの映画を観て、俺の20歳は生き切ってなかったなぁって」 秋「そんなことないですよ」 見「いやいやそうだよ。しみじみと思ったよ。俺も命懸けで運動をやってたつもりなんだけど、しみじみと思ったよ。『20歳のソウル』っていうのは色んな意味でとんでもない映画になったよ」 秋「これが今日本中、世界中、コロナとか世界情勢とかの時に、一人ひとりが何か自分だけの『20歳のソウル』が生まれてくれれば」 見「その人その人の『20歳のソウル』を生んで欲しいよね」

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タクマのトーク
トーク情報
  • タクマ
    タクマ
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    [ミロ・カイムキ]ハワイ旅行の最終日に行かせていただきました。見たことのない美しい料理が次々に運ばれてきて、その全てがあまりにも美味しく、終始感動していました。
    最終日ということもあり感慨深く、涙したのは今思い返しても赤面します。

  • タクマ
    見城徹見城徹

    「出来るか?出来ないか?」ではない。
    「やるか?やらないか?」だ。
    「前進か?死か?」。待ってろよ。
    絶望から苛酷へ。押忍!

  • タクマ
    タクマ

    「絶対やってやる」と呟きながら開いた755で、見城さんのトークルームに行かせていただくと、こちらのお言葉を投稿されていました。
    挫折やスランプという言葉を耳にすることがなぜか最近多く、意識の中にずっと残っていましたが、まだまだ覚悟が足りないなと思いました。挫折やスランプを感じるほど熱狂できてるか?いや、絶対にできてない。「前進か?死か?」見城さんがそう言うんです。僕の覚悟はまだまだ足りません。
    後ろからピストルの銃口を突きつけられながら進む覚悟を持って、生きていきます。押忍!