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タクマ

🎶第2話. 「履物と傘の物語」-2-🎶 翔太が家に着くと、母は炊事を終え、父はお風呂に入っていた。 カレーのいい匂いが玄関まで届いている。 「……た、ただいまー。」 手を洗って部屋に入ると、母とトネばぁちゃんは席に座っていた。 翔太の家では食べる定位置が決まっており、翔太の隣にトネばぁちゃん、ちゃぶ台を挟んで翔太の前に母、その隣が父で2:2で向かい合って座る。 席に着き、母をチラッと見ると、目を瞑って腕を組んでいた。 母は怒っている時、いつもこの体勢になる。 気まずい空気の中、父がお風呂から上がってくるのを待っていると、 「お、翔太。帰ってたか。」 ……上がってきた。 いつものパターンだと、これから説教が始まる。 「何か言うことはないの??」 母がそう言うと、始まったなと翔太は心の中で呟いた。 「ん??」 「翔太、ちゃんと言いなさい。」 「何が??」とぼける。 「全部知ってるから、翔太の口から説明しなさい。」 こういう時、父はいつも知らん顔だ。 あんまり長く引きずると、母の機嫌は悪くなる一方だと感じた翔太は、駄菓子屋さんでお菓子を勝手に食べた事、お婆ちゃんに怒られた事、全てを説明した。 「何か言う事があるんじゃないの??」 「……ごめんなさい。」 「お婆ちゃんにも謝りなさい。」 「ごめんなさい。」 「次からはこういうことはしちゃダメだからね。」 母のいつもの締めの言葉を聞き、 (よし、今日もこれで一件落着だな。) 父がそう思った束の間、 「何でいつも……!!」 「ばぁばは何でいつもママに言うんだよ!!!」 思いがけない翔太の言葉に父は驚いた。 いや、父だけじゃなく、母も驚いた表情を浮かべたが、トネばぁちゃんだけは落ち着いた表情で箸を置いた。 翔太は続けた。 「それに何で駄菓子屋にばぁばが来るのさ!!!!拳骨も痛いしさ!!傘作るのやめてまで来ないでよ!!!!」 慌てて母が何か言おうとすると、翔太はバンッ!!と箸を置いて自分の部屋に入っていった。 母が追いかけようとするとトネばぁちゃんは、 「ほっときなさい。今日チエにも少し注意されたらしくて気が立っとったんじゃろ。きっと自分でも反省しとる。それに小さい頃のあんたはもっと酷かったぞ。」 母はそう言われると、 「……パパも何とか言ってよ。」 そう呟いて会話は途切れた。 翔太の家でそんなことが行われていた最中、外で起きている大騒動にこの時は誰も気付いていなかった。

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タクマのトーク
トーク情報
  • タクマ
    タクマ
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    [ミロ・カイムキ]ハワイ旅行の最終日に行かせていただきました。見たことのない美しい料理が次々に運ばれてきて、その全てがあまりにも美味しく、終始感動していました。
    最終日ということもあり感慨深く、涙したのは今思い返しても赤面します。

  • タクマ
    見城徹見城徹

    「出来るか?出来ないか?」ではない。
    「やるか?やらないか?」だ。
    「前進か?死か?」。待ってろよ。
    絶望から苛酷へ。押忍!

  • タクマ
    タクマ

    「絶対やってやる」と呟きながら開いた755で、見城さんのトークルームに行かせていただくと、こちらのお言葉を投稿されていました。
    挫折やスランプという言葉を耳にすることがなぜか最近多く、意識の中にずっと残っていましたが、まだまだ覚悟が足りないなと思いました。挫折やスランプを感じるほど熱狂できてるか?いや、絶対にできてない。「前進か?死か?」見城さんがそう言うんです。僕の覚悟はまだまだ足りません。
    後ろからピストルの銃口を突きつけられながら進む覚悟を持って、生きていきます。押忍!