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ロングコートダディ堂前

1月23日(木) 久々にまともに日記が書けることに感謝。 いやしかしほんとに無事で良かった。 この前知り合ったギャルと、二日前に居酒屋へご飯を食べに行った時のことである。 料理を注文し、待っていると 突然ギャルが僕の携帯を取って、店の外へ走り出した。 追いかける僕。 ひたすら走るギャル。 店から500メートルほど離れた辺りで、ギャルを見失ってしまった。 僕は「くうっ」と言った。 ギャルは最初から携帯目当てだったのだろうか。 それとも衝動的にやってしまったのか。 よく考えたら完全にスポーツの靴は履いていたが。 僕はとりあえず最初にいた居酒屋に戻り、 お店の人に事情を話すと ちくわの天ぷらをサービスしてくれた。 ギャルはなぜ僕の携帯を取り、逃げ出したのだろうか。 良からぬ事が頭の中によぎった僕は、 店内にいた別のお客さんに 「すいません、noteっていうアプリのアカウントをまず取ってもらって、そこから僕の記事を一回だけ見させてもらってもいいですか?」 と言ってしまった。 お客さんは 「なんか怖いので嫌です」 と言った。 それに対し僕は 「もっと怖いことも言えます」 と言うと 「言うことを聞きます」と 言ってくれた。 そしてなんとかnoteの自分の記事にたどり着く。 やはり。予想通り。 勝手に更新されている。 たった2文の日記が勝手に更新されている。 このまま放っておけばギャルは僕の携帯でいたずらをし続けるだろう。 そんなことは許されない。 捕まえて、僕がいたずらしてやる。 倍返しだ。 次の日、 見失った辺りのところで聞き込みを開始。 町の人たちに話を聞く。 しかし、ギャルの目撃情報は無い。 なにも手がかりを得られぬまま、 時間だけが刻々と過ぎて行く。 朝から捜索を始めたが 時刻は18時を回り、 途方に暮れているその時、 後ろの茂みから物音が。 「ギャリン」 ギャルだ。 間違いなく茂みの中にいる。 僕は警戒させないように、ゆーっくり動き そして勢いよく茂みに手を突っ込んだ。 手に伝わるあたたかい感触。 茂みからは 「ギャン!ギャリンギャリン!ギャルルル!」 と暴れている音がする。 僕は茂みの中のギャルを引っ張り出し、 その場に正座させた。 ギャルに 「携帯返しなさい!」 と言うと ギャルは 「ぴえん」 と言い、携帯を返してくれた。 携帯をデコろうとしたのか、 キラキラの粒が一粒だけ付いていた。 僕は 「もう二度とするなよ!!!!」と激昂しながら おでこにキスをすると ギャルは帰っていった。 そしてその日の夜中に、 ヒューマン中村さんと二人でボウリングに行った。 楽しかった。

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