↑見城さん、誠に有難うございます。この様なお話を実際に石原慎太郎氏と濃密に接され、また当代稀有の編集者かつ経営者でも有られる見城さんから、しかもこの状況で直接にお伺い出来るなど、これぞまさに私にとっての755の奇跡と不束ながら感じずにはおられません。 三島氏1968年「楯の会」結成、70年11月（45歳）自決、石原慎太郎氏参議院議員当選1968年（35歳）との事ですから、認め合ったお二人の政治姿勢の違いが顕著となった時代の息吹が見城さんの御トークによって、まざまざと感じ取れ本当に有難く存じます。また三島氏自決の5ヶ月前に相互に書状を公開され、お互いの政治姿勢を痛烈に批判されていた事実を知り、併せて何故三島由紀夫が行動を起こし、また文学者であった石原慎太郎が政治を志したのか、これまで疑問に思っていた事実が深く交錯していた事を浅薄ながら知りました。 双方が日本国憲法を欺瞞と断罪し否定しながら、一方はあくまで文学者として死を選ばれ、一方は文学者としての魂を持ちながらも政治家として現実を改修される道を選ばれた。現実への慟哭には共通したものを感じてしまうのですが、文学者であり続けようとした三島由紀夫氏と、政治家としてもまた生きた石原慎太郎氏にその対峙する姿勢に如実に違いとなって現れたと理解させて頂きました。 それにしても1964年刊行「石原慎太郎全集」の編集委員メンバーの凄さに驚くと共に、ご本人の文学者との偉大さを改めて認識致しました。見城さんに改めて切に感謝申し上げますとともに、石原様のご冥福をお祈り致します。