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  1. #エアガール
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    連続更新です。

    12月14日にエンターテイメント集団?トキヲイキルの「エアガール」と言う作品を観劇してきましたので感想を書いていきます。

    この作品は、日本初のエアガール(現キャビンアテンダント)の養成過程を、立川のウエイトレスから教官に抜擢された20歳の主人公を軸に描いた作品です。

    上演時間は約90分で、会場のキャパは約100名で満席でした。

    今回は航空業界を舞台にした作品で、法定アナウンスの前説も飛行機の法定アナウンス風でした。
    しかし、着眼点は良いと思いましたが、作品自体戦前のしかも、航空業界創成期の話なので違和感しかありませんでした。
    もっと、小型機の乗務員がやってるような小慣れた法定アナウンスの所作ができればまだ良かったと思います。

    そして、オープニングで演者全員がフリップ名前が書かれたフリップを持って登場し、曲に合わせて演者紹介が行われました。
    私自身このパターンの、始まり方は初めてで、多少戸惑いました。
    紹介の方法、例えばプロジェクターによる投影や、ライティングを上手くやって自然な流れで作品の冒頭に持って行ければ見せ方としては有だと思いました。

    出演者に関しては、全員声も張れていて言い回しもハキハキしていて悪くないと思いました。

    しかし、最初から最後までエンドレス声を張った表現ばかりで、言い回しやトーンに緩張のメリハリがなく、テンションが高い状態で単調な印象を受けました。
    もっと、通常会話と強調場面や対立場面のメリハリが付くといいと思います。
    ロートーンになると急に言い回しが辿々しくなっていた。

    舞台セットについて、エアガールの養成所と言うことで学校の教室をしっかり作りこまれていました。
    しかし、作り込まれ過ぎていて、足枷になっているようでした。
    特に冒頭の立川の喫茶店のシーンでは、転換できない教室のセットが目障りで仕方ありませんでした。
    冒頭の空気感や印象は、後の展開に大きく影響を与えるので、この客の視線を散らしてしまう行為はうーんですね。

    今回の作品を通して思ったのですが、この凝ったセットは無くて良いと思いました。
    ただでさえ狭い劇場の狭い舞台で、18人も演者が出ていて観ている方も窮屈さを感じました。

    逆に、机や椅子だけにして照明を凝った方が今回の場合、もっと時代のの色合いや空気感を出せたと思います。

    脚本や構成について、題材セレクトは若者の奮闘からの女性の社会進出の奮起という締めで、良いセレクトだと思いました。
    登場人物も、創作の名称や人物名を使わず、実名だったのも良かった。
    しかし、人物評価と時代考察の甘さが目立った。
    特に冒頭での長岡中将のキャラクターで、自身の髭のくだりを主人公に言わせてるのは、髭自慢なナルシスト感が表現できておらず、やはり自分自身で触れた方が良かったと思う。

    そして、小泉逓信大臣ご令嬢の駆け落ちの下りはその後の展開に一切噛んで来ないのが、ズッコケポイントでした。

    そして、特にガッカリだったのが、本編の途中で演者が作品の衣装のまま作品に全く関係ないMCを始めたことです。
    構成や芝居に辿々しさや、ツッコミどころが有ったとしても、なんとか作り上げた作品の雰囲気や空気感を台無しにする行為でした。
    多くの舞台作品で、途中休憩が入りますが、基本「芸術に中断はない」と言われうように、休憩前の中締めってかなり気を使う難しい作業なんですよね。
    そんな中、作品の衣装で全く関係ないMCなんかナンセンスだと思いました。

    最後に、今回の作品を観て思うところは多々ありましたが、やはり全体的に単調な印象でした。
    もっと全体的にメリハリが付くといいかもですね。

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    #エアガール