ログイン

#村田製作所

関連

  1. #日経ビジネス
  1. Akihiromau5△

    "出雲村田製作所では中でも車載向けの積層セラミックコンデンサーの生産を担当している。クルマ業界は現在、「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)と呼ばれる変革の真っただ中で、コンデンサーの需要が急拡大している。旺盛な需要に応えるべく、出雲村田では2019年11月に新生産棟が竣工予定だ。積層セラミックコンデンサーの生産工程は多岐にわたる。まず、①誘電体と呼ばれる電気を蓄える性質を持つセラミックス原料を合成する。次に②溶媒に溶かしたシート状に形成、③誘電体シートに内部電極となる金属ペーストを塗布、④誘電体シートを数百層積み重ね(積層)、⑤圧力をかけて一体化(プレス)していく。その後、⑥積み重ねたシートをチップサイズ(例えば0.6mm×0.3mm)に分断(カット)、⑦セラミックスとして焼き固める(焼成)。⑧焼成後のチップの両面に外部電極となる金属ペーストを塗布、⑨メッキ加工する。最後に⑩電気的な特性や外観が検査され、完成するという流れだ。①の工程は、村田製作所の八日市事業所(滋賀県東近江市)で手掛けており、出雲村田製作所では②以降の工程となる。複数の工程にまたがるが、撮影が許されたのは⑩の検査工程のみ。製造にかかわる工程は一切撮影できなかった。(略) ここまで情報漏洩対策を徹底するのはなぜか。村田製作所が素材から製造装置までを自前で手掛け、製造工程をブラックボックス化する「垂直統合」型のビジネスを志向しているからだ。出雲村田製作所で使われる製造装置のほぼすべてが、自社で開発・製造されている。研究開発拠点である野洲事業所(滋賀県野洲市)にある生産技術部門の技術者たちが開発している。自社で手掛けているのは装置だけではない。例えば内部電極はスクリーン印刷が使われているが、印刷で使う「版」もグループ会社で作っている。カット工程で使う「刃」も、商品ごとに角度を変えており、社内で研磨処理をしているという。(略) 韓国のサムスングループが積層セラミックコンデンサー事業に参入するなど、「打倒・ムラタ」に向けて動くライバルはいる。ただし、半導体やディスプレーのようなことにはならないはずだ。「積層セラミックコンデンサーは素材と製造装置のマッチングが難しい。他社が我々の装置を使っても同じ商品が作れるわけではない」と村田恒夫会長兼社長は強調する。素材から装置までを自ら手掛ける「垂直統合」への徹底したこだわり。これが村田製作所が積層セラミックコンデンサーで依然として4割の高いシェアを握るカギの1つだ。"、出雲村田、新生産棟竣工予定なのですね。メモ。↓
    『断トツ収益力誇る村田製作所、最強工場を見てみた --- 日経ビジネス』 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00047/053000001/ #日経ビジネス #村田製作所