コーヒーはエルコーヒーはエル 2024/04/15
たはごと
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- コーヒーはエル
コーヒーはエル ぐんじょういろ
幼い頃から好きだった色。ぐんじょういろ。
秘めているパワーや濃さは強くても、それを表出する主張の強すぎない色。
先日までの私はブルーというよりぐんじょういろだった。混沌とした気持ち。
7/1最終面接。
長い戦いの終止符は、情けないが祈られた形で終わってしまった。全てが思い通りに行くようなものではないのでは分かっていても、私にとって夢とは絶対的なもので。それに対してならいくら犠牲を払おうとも気にしない。そんな道を歩んできた。
感情の混沌に苛まされてきた。単に就職活動に失敗したからだけではない。現在、その延長線上にある将来。今この時間、この時の決断が何か人生を大きく揺るがしそうで、何もかも考えるのが億劫であった。
それだけなら良い。ひとえに延長線と言っても、いろいろな紐によって結われている気がして。そしてその紐の取捨選択が、24歳の私には出来なかった。
24という年齢に降りかかる責任、感情、理性、そんなに簡単に片付けてほしくない感情。ブルーというより、ひたすら混沌として感情が繁茂したぐんじょういろ。
ぐんじょういろの私は、人生への当てつけのように千葉ロッテの応援で声を枯らし、決して得られない達成感や充足感をひたすら求めていた。
⸺会いたくなかったの。正直。
⸺勝ってから会いたかった。
ぐんじょういろの気持ちに塗れたいまの私では、あなたに会いたくない。もう少し言うと、会えなかった。
それでも、あなたはいつも私のピンチの時に救ってくれるひと。そう思い直した。
⸺お疲れ様
別れ際に言われたその一言で全て報われた気がした。
思えば、4月の私はあなたに背中を押して欲しかったのかもしれない。それでも最後の勇気が出ない。いつだってわがままだ。
それでも、最後の最後にあなたに背中を押して貰えたおかげでここまでの3ヶ月間、踏ん張り続けてきた。
結果こそ出せなかったが、人生の中で指折りの密度の濃い時間だった。いつかあなたが嫌な奴と言った自分から少しは成長出来たかな。
あなたに背中を押して貰えて。もう一度頑張ろうと思えて。去年には見えなかった世界まで見ることが出来た。それに沢山得られるものがあった。その全てのきっかけをくれたことに私は感謝しているよ。
ぐんじょういろの全てが溶けた気がした。寧ろ、自分でも戦くほどに清々しい気持ちが感情を占めている。
これ以上もたれ掛かりたくないから。
それでも誰よりも大切な人。ずっと待っててくれてありがとう。これからも大切な人。