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ヤスナガ

坂本:繋がりが大事だと言いながら、同時に繋がりすぎる必要はないんですよね。いま、街に人がいないじゃないですか。気持ち良いんですよね。せっかく世界中がロックダウンして、すべてがスローダウンしたのだから、このスローダウンは活かしたいです。スローダウンした時間と経済のあり方、産業のあり方。その産業にも十分なバッファをもたせたい。これまではバッファ、つまり備蓄を持たずに、必要な部品をその都度調達するというトヨタ方式のやり方が世界中を席捲しちゃった。それで何万個もある部品のうちひとつでも中国から届かないと、それだけで自動車が作れなくなっちゃう。これではダメなんで、必要なバッファをもって、もっとスローダウンしないと。たぶん個人もそうなんですよ。同じように医療制度も。日本は欧米に比べて感染爆発していないのに、あちこちの病院で医療崩壊が起きている。それは常日頃から病床が足りてなくてバッファがないから。利益を優先して、入院患者をどんどん追い出して回転をあげる。80年代からずっとそうやってきて、どんどんぎりぎりになってきた。対照的なのはドイツですよね。感染者は多いけれども、医療崩壊は起きていません。死者数も圧倒的に少ない。やはり余裕を持った暮らしとか産業のやり方の舵をそういう方に切ってほしいと思うんです。

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