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「今日も明日も負け犬。」小田実里 著(幻冬舎)を読んだ。
読めば読むほど、新たな気づきがある。
本当に、当時16歳の文章なのだろうか?驚きの連続。
感想を書く手が止まるとはこのこと。
紙の本を自費出版で100冊だけ出版。
電子書籍やPDFなどの媒体があるこのご時世に。
マーケティング能力も高そうだ。
起立性調整障害、一般的には、朝起きられない病気とか。
午後には回復している為、誤解や認識不足に苦しむ者が多いという。
本書によると「起立性調整障害」が発症している中高生は70万に上るという。
不登校の3.4割がこの症状に罹っているという。
原因不明で確立された治療法がない、この病気。
本書では、家族、友達、先生方(塾、医師)の理解と協力で、夏実は「奇跡」とも言われるほどの下剋上を成し遂げる。
同世代の中高生の読者のために、最新の「勉強法」も詳しく紹介されている。
印象に残った一節は、
「エンターテインメント。
死のうとする人間に「生きろ」と投げかけるのてはなく、「一緒に生きよう」と寄り添うエンターテインメントの計り知れない力。」
まさに、この本そのものでもある。
知らない土地で知らない誰かが今も苦しんでいる。そんな人達へ、「ともに生きよう」というメッセージを届けることができる。
「あとがき」にあるように、書くことで自己救済を体感した小田さん。
まさに、見城さんの言う通り。
努力できることが才能。
見城さんのいう「圧倒的努力」は、もはや天性のもの。
つくづく感じる。
僕なんて、この本の感想すら、何日も寝かせてる。
過去1年には、755で見城さんに紹介して頂いた本、読んで感想が中途半端なものばかり。
鈴木おさむ さんの本なんかは、気づきが多すぎて感想が書けなかった。
冒頭に本文の要約を提示して展開する本の構成からして凄かった。
「やり遂げる」ことから、はじめます。
見城さん、感想が遅くなり申し訳ありません。いつも気づきのある良書を勧めてくださりありがとうございます。
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