鈴江信彦のトーク
トーク情報- 鈴江信彦
鈴江信彦 [新宿スワン]第3巻 和久井 健 著 講談社
自分がスカウトした女の電話番号をヒデヨシがパクった証拠を見つける為、潜入捜査を始めたタツヒコ。
そんなタツヒコの前に現れたアゲハとのやり取り、そして結末がこの上なく切ないです。
スカウトマンという仕事に誇りを持つタツヒコ。アゲハを普通の女の子として思い、『男の子が女の子を守るのは当然だろ?だからオレはキミに…あの店に戻ってほしくないんだ』と伝え、寮にも入れる優良風俗店を紹介するタツヒコ。
その後に紹介した優良風俗店の店長、そして先輩の真虎から『オマエ、“トバシ”てねーだろーなぁ?』と疑われ詰問されても、アゲハを一切疑わずむしろ“どーしたんだよ?アゲハ…ダメだなぁオレは…アイツのこと何もわかってなかったじゃんか!!"、"オレは何も知らねーのに店移しただけで助けた気になってた!! 本当はずっとつらい思いをしてたのかもしれないのに!!"と自分を責めるタツヒコ。
この第3巻を読んでタツヒコの言動に対してどのような感情を持つかによってその人間の本質・考え方が分かると思います。
“タツヒコのような男は苦手だ、嫌いだ”と思うヤツは駄目だ!とか言っているわけではありません。
僕は自分の息子にタツヒコのような男になってほしいなと強く思いましたし、そんな息子に相応しい父親になりたいな、と率直に思いました。
そう思うことが世間的に果たして良いことか悪いことかは今は分かりませんが、僕はタツヒコに強く惹かれています。