見城徹見城徹2021年01月22日 09:07この季節、寝室から見える朝7時頃の光景が好きだ。 朝の光が街並みを陰影を付けて染め上げる。 少し時間が経つと陰影が無くなってしまう。 プラハのホテルに数泊した時、早朝の光が街並みを照らし出す時間に息を飲んだ。時間を通底して自分が中世にいるという目眩にも似た感覚。それを思い出す。 東京のど真ん中にもこんなに美しい光景がある。人々の日々の息遣いが折り重なって祈りのように聴こえて来るような瞬間。この一年間は祈ることが多過ぎる。
見城徹8時間前見城徹見城徹窓を開けると風が冷んやりとして気持ちがいい。木々が光を浴びて葉を揺らしている。遥か向こうには青い山々が聳え、空は高く澄んでいる。北国の夏。晴れた日には永遠が見える。宇宙の時は悠久として流れ、止むことはない。僕は宇宙の一部として今この一瞬にここに在る。朽ちて果てるのは万物の定め。永遠の中の一瞬。ここに在ることの奇跡を想う。人生は一夜の夢。100年後から見たら今の僕の悩みなど何ほどでもない。だから、振り切る。だから、この一瞬を狂って生きる。 3031277