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吉田真悟
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柴田哲孝著『暗殺』 2024/06/22読了 ※ネタバレ沢山あり、未読の方注意。 限りなくノンフィクションに近いフィクションであり、現実世界を犯すほどの破壊力がある。今後の山上徹也被告の裁判にも影響を及ぼしかねない。 1987年5月3日の「赤報隊事件」と2022年7月8日の安倍元首相の銃撃事件が繋がっていた。旧統一教会と安倍さん、トランプ前大統領との関係、トマホーク500発購入の密約、2019年5月1日に改元した際の元号「令和」の意味、安倍さんと皇室の軋轢、東京オリンピックの利権問題などなど……無知な私は大変勉強になった。全てリアリティがあり、なるほどと唸ってしまった。 不敬な話であるが、ミステリースパイ小説としても大変面白かった。『ダラスの熱い日』の様に映画にして欲しいな。↓ ・フーダニット(誰が犯人か) →山上徹也とは別の「シャドウ」なるヒットマンと警察内部(当日のSPなど)にも協力者がいて、それらの裏には大物右翼が…… ・ハウダニット(トリックや仕掛け) →「シャドウ」がエアライフルに水銀のアマルガム弾を使い、高い建物から狙撃したもので、山上の手製散弾銃は空砲の可能性が高いのだと ・ホワイダニット(動機は何か) → ①山上徹也の母親が家庭を省みず旧統一教会にのめり込み、夫の生命保険他1億円ほどを寄付したことに対する逆恨み ②元号「令和」と5月1日(旧統一教会では特別な日)に改元した事に対して、皇道派・民族派の恨みを買った ③岸信介の代からの旧統一教会との関係に反感を持たれた ④東京オリンピックの利権絡みで自民党内、反安倍派に恨まれた ⑤トマホーク500発購入の約束を反故にしたのでCIAが…… ⑥皇位継承・退位・改元の際に皇室から恨まれていた と動機を持つ者は多数存在するが①から④の合体説となっている模様。 本の登場者と現実世界のモデルとの対比表を作りながら読み進めたのだが多くの空白が残ってしまった。しかしそれは今後の事態の進展により埋まっていくのだろうと期待している。死ぬまで育てながら楽しみたい。 この本を読んでもなお、政治家安倍晋三に対する私の評価は全く変わらないことをここに書いておきます。最優先に国を想う無私の人、史上最高の総理大臣だと今でも思います。この本の後半に、台湾有事が今後2年以内に起こると、さらっと書いてありましたが、安倍さんや石原慎太郎さんがいない今、日本の将来を託せる政治家が皆無なのが虚しいです。つくづく惜しい方を失ってしまった。 【蛇足メモ】 ・現実のモデルがわからない人 高野晃紀、豊田敏雄、蓮見忠志…… ・山上徹也被告の近況 2024年4月26日に裁判員裁判、「公判前整理手続き」(3回目)に出席したが、今後の裁判の日程等は未定 ・田布施博之(安倍晋三)の田布施ってどこからきた?→祖父の岸信介の出身地が田布施町だった ・黒色火薬、手製散弾銃、エアライフルなどの銃火器の細かい記述を読んでいて大藪春彦の小説を思い出した。銃器評論家名は「大津喜彦」だった😅多分当たっている ・鋭和BBB(えいわビースリー) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8B%AD%E5%92%8CBBB

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前略 見城先生
トーク情報
  • 吉田真悟
    三上雅博三上雅博

    J1昇格おめでとう御座います!
    僕もエスパルスには思い出があります。
    昔、エスパルスドリームプラザの寿司ミュージアムに一週間ほど鮨を握りに行きました。

    一番強く記憶に残っているのは、清水の駅に着いてすぐにタクシーの運転手と大喧嘩した事ですが。汗

  • 吉田真悟
    吉田真悟


    穏やかな物腰とは裏腹で三上さんの武勇伝が沢山ありすぎて……
    超絶美味しいお鮨や料理を思い出しながらクスッといつも笑ってしまいます。😅ご馳走様でした

  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    下村 敦史著
    『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』

    ビブリオバトルの3世代3大会のグランドチャンプ本にも選ばれた『同姓同名』の著者が新たに仕掛ける、
    多重推理しかも密室しかもデスゲームだけど……
    下村ミステリはフツーじゃ終わらない!

    「私が犯人です!」「俺が犯人だ!」、全員犯人です!
    社長室で社長が殺された。それに「関わる」メンバーが7人ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員2人、運転手、清掃員、被害者遺族ーー。やがて密室のスピーカーからある音声が流れる。「社長を殺した犯人だけ生きて帰してやる」。犯人以外は全員毒ガスで殺す、と脅され、7人は命をかけた自供合戦を繰り広げるがーー。

    著者について
    1981年京都府生まれ。2014年に『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。同作は数々のミステリランキングにおいて高い評価を受ける。短編「死は朝、羽ばたく」が第68回日本推理作家協会賞短編部門候補、『生還者』が第69回日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門候補、『黙過』が第21回大藪春彦賞候補となる。『真実の檻』『告白の余白』『同姓同名』『ヴィクトリアン・ホテル』『逆転正義』『そして誰かがいなくなる』など著書多数。