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ナナ散歩だよのトーク
トーク情報
  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    毎日繰り返される
    日常生活の早朝へん…

    目覚まし時計も黙るほどの
    ラジオ体操の音楽と
    神さまの有無を言わさぬ声に
    叩き起こされ

    すでに起きて
    いったりきたりの
    散歩を待つナナの横で
    寝ぼけた動きで深呼吸を待つ私

    呆れたナナは一旦
    戻った小屋から顔を出して
    変な踊りが終わるのを
    待っている

    階段を駆け降りてゆく
    ナナの後ろから
    手すりにつかまり
    滑り落ちてゆく私

    寒い部屋の空気を数えながら
    やっと着替えを終え
    玄関で待つナナのもとへ

    コートに帽子を手にして
    さあナナ散歩だよ…

    モーニング珈琲には
    まだ届かない
    朝のアイドリング・たいむ…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
    投稿画像


    モミジの鮮やかな紅黄から
    朱く白く
    山茶花が咲き始めた
    朝の散歩道

    椿より少し早く花開き
    寒い冬の訪れを
    ホッと
    聴かせてくれる
    コートの襟が深まる頃に
    旧年中の思いを連れて
    花びらを一枚一枚
    舞い落とし始める


    見えなかった物ごとが
    見え始めたとき
    当たり前だった日常生活に
    わからないことが
    言葉にならないことが
    いっぱい
    噴き出してくる

    きっと今は
    何かが
    変わるときなのかも
    知れない…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
    投稿画像


    メタセコイヤの落葉が始まり
    寂しげな公園がゆっくりと
    ふわふわの
    バーントオレンジ色に
    染まり出す…

    近くの国道では
    朝からサイレンが鳴り響く
    張りつめた空気で
    赤く染まり出す…

    穏やかな日曜日の朝と
    心騒ぐお休みの朝

    スフマートな気分が漂う
    こんなときは
    朝挽いたばかりの
    モカの薫りに閉じこめて
    一緒に飲み干してしまおう

    おはようの日曜日
    神さまの眠る朝に…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    時の流れを感じさせる
    砂時計の一粒の命砂

    オリフィスを抜けて
    生から死へ…

    さかしまな欲望とともに
    死から生へ…

    繰り返す天地鳴動劇

    流れに逆らう一粒の
    蹉跌を見つめつつ思う


    冬の寒空を見上げると
    オリオン座の
    三ツ星の間隙の一点から
    未来の時間のアルファ粒子が
    降り注いでいるのがわかる

    時を刻む虚しさを
    砂時計は教えてくれる

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    年末はずっと忙しいと
    思って来たけれど…

    いろいろあるし
    いろいろあっても
    お互いの心模様は
    いつまでたっても
    伺い知れないから

    だからこそ
    それぞれの時間が
    ゆっくりと
    干渉し合ってゆける

    水と油は交じりあわないけど
    おもいっきり振って振って
    ぶつかってこすれあって
    ひと味違うドレッシングの
    出来上がり

    神さまと私の一年が
    もうすぐおわり
    もうすぐはじまる

    積み重ねてきた
    日常生活が
    ひとつ咳払いをして
    はじめの一歩に帰るとき
    平行線路は交じりあわないけど
    それでいい
    どこまでも続いてゆければ
    それでいい…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    春夏秋冬の
      こころの葛藤に思い悩み…

    お腹いっぱいの憂鬱と
      幸せ未満の贅沢とともに…

    神さまと一緒に
    今を生きてきた。。。


    家庭の重みは
       歳月の重み……