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吉田真悟
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No.547 映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』 【公開日】2021年6月18日 【上映時間】131分 【配給】松竹 【監督】江口カン 【脚本】山浦雅大、江口カン 【原作】南勝久『ザ・ファブル』(講談社「ヤンマガKC」刊) 【出演】  佐藤明(ファブル):岡田准一  佐藤洋子:木村文乃  佐羽ヒナコ:平手友梨奈  鈴木:安藤政信  井崎:黒瀬純(パンクブーブー)  女優:橋本マナミ  ジャッカル富岡:宮川大輔  清水岬:山本美月  田高田:佐藤二朗  海老原:安田顕  ボス:佐藤浩市  宇津帆:堤真一 【音楽】グランドファンク 【主題歌】レディー・ガガ&アリアナ・グランデ「レイン・オン・ミー」 2021/07/30(7/24観映) 裏社会の話であり登場人物がポンポン死ぬため気持ち悪い部分があるものの、ファブル(岡田准一)がコミカルに事態を収めていく時に見せる驚異的なアクションにより一作目同様に快感を覚えてしまう。 ボスに普通の暮らしを強いられた凄腕の殺し屋ファブルが今回もギリギリ人は殺していない。冒頭の駐車場での暴走車のシーンと後半の団地の足場を使った攻防は脱帽であった。猫舌なのと時々挟むジャッカル富岡(宮川大輔)と色っぽい女優(橋本マナミ)とのギャグに異常に反応する姿がいつも寒い。 ファブルと佐羽ヒナコ(平手友梨奈)との出逢いから仲良くなっていく過程で、宇津帆(堤真一)の正体が段々とわかり、いや全く理解できないその人格に戸惑ってしまう。宇津帆の佐羽ヒナコに対する非道に対する怒りが堤真一の風貌により半減してしまう。ここだけはミスキャストじゃないかな。全く怖さを感じなかった。 佐藤二朗と山本美月の長い掛け合いも慣れたが不要ではないかな? しかし、ファブルの妹役の木村文乃が今回も安定の色っぽさだった。単に好みである。 そしてなんと、鈴木役でちょっといい役の安藤政信がたまたま続けて観た『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の高杉晋作役だったと今気づいたのです。偶然とはいえ知らなかった自分が恥ずかしい。(^^; 誰か教えてよ。 今回、ボス役の佐藤浩市や海老原役の安田顕が少ししか出ておらず、ファブルの属する組織の話は理解が深まらなかった。次作を待つか原作を読んでしまおうかと悩み中でありんす。

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  • 吉田真悟
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    No.725
    『汝、星の如く』
    凪良ゆう著
    (2022/8/4 講談社)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/8に視聴

    凪良ゆうさんの本は2冊目。
    愛媛のとある島出身の同級生の男女の長い長い切ない話。
    一人は漫画の脚本家として成功し、もう一人は刺繍工芸家として成功するが、
    そのタイミングがずれて、哀しい物語となるが、最後は納得してしまう。
    凪良ゆうの親ガチャ第二弾。どちらも思っていた以上に面白かったが、こちらの方が私的には好きだな。複雑な家庭の複雑な人たちが細部までしっかりと描かれていて実際にいそうだなと思った。

  • 吉田真悟
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    No.726
    『アリアドネの声』井上真偽著
    (2023/6/21 幻冬舎)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/9に視聴

    地下深くからの災害救助の物語。
    ただし、要救助者は三重苦(話せない、見えない、聞こえない)の障害者であった。
    ドローンを使った救助劇のラストで、ある疑惑が晴れる時になるほどと膝を打つ。
    ハラハラドキドキ。でも近未来的で身近に感じられず、それほどのめり込めなかった。

  • 吉田真悟
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    No.727
    『同志少女よ、敵を撃て』
    逢坂冬馬著
    (2021/11/17 早川書房)

    202404/01
    ※Amazon Audibleで3/10に視聴

    異色すぎてぶっ飛んだ。
    第二次世界大戦下の独ソ戦を舞台に、女性狙撃隊員の過酷な現場を描いてるのだがリアルすぎて、ハラハラドキドキの連続でのめり込んでしまった。
    当時の心に刺さる人間同士のやりとりを何故日本人が小説にできたのか?
    著者の筆力に引き付けらる。忘れられない本となった。

  • 吉田真悟
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    No.728
    『ある男』
     平野啓一郎著
    (2018/9/28 文藝春秋)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/12に視聴

    林業に携るある男が木の下敷きになって死んだ。
    しかしその男の兄が死んだのは弟ではないと言い放つ。サスペンス仕立てでその男が誰なのか、徐々に明らかになっていく過程で唸るし、驚愕の結末に。

    平野啓一郎さんって理屈っぽくて、傲慢な物言いで生理的に合わなかったのだが、全ての登場人物が良く描かれていて面白かった。戸籍交換のトリックも面白い。本を買い、映画も観てみようと思う。

  • 吉田真悟
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    No.729
    『悪人』
    吉田修一著
    (2007/4/6 朝日新聞社)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/14に視聴

    映画はまだ観てないが、妻夫木聡、深津絵里らの映画キャストを知っていた。
    全くこの原作からは想像できない俳優のチョイスだと思った。

    抑圧されている人たちの殺人事件の話で、犯人はだれで、なぜ?が後半まで引き延ばされて気持ち悪くなっていく。
    話が冗長と思うが、ラストの逃避行(対幻想)や供述まで結論が解らず、やきもきとするのだが、最後は胸熱となり思ったよりは良かった。本を読み終えた現在では映画にあまり興味が涌かない。😅

  • 吉田真悟
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    No.730
    『紙の月』
    角田光代著
    (2014/9/13 角川春樹事務所)

    2024/04/01
    ※Amazon Audibleで3/17に視聴

    男に溺れ、金や見栄に溺れ、堕ちて逃げた主人公を関係者の証言でプロットしてあぶりだしていく。
    徐々に不協和音が広がり、そういう可能性が自分にもあると思わせる恐怖を感じた。とても怖い本。
    最終的には犯人は捕まらない、そこが?ではあるが、映画で主演の宮沢りえさんの顔がちらついた。
    妖艶なシーンはあるのか?映画で確認しよう。

  • 吉田真悟
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    No.731
    映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

    2024/04/05
    (3/18 U-Nextで鑑映)
    シェフである父とSNSに詳しい息子とシェフの元部下の3人の愉快な料理ロードムービーでした。
    美味しそうな食べ物が沢山出てくるなか、キューバサンドなるものを是非食べてみたくなった。
    (空腹時に観てはいけない)
    父子の微妙な関係のなか、息子(パーシー)が可愛くて、自分の息子の少年時代を思い出してしまった。

    シェフとブロガーとのやりとりが結局ハッピーエンドに終わり、妬ましくなるが、ダスティン・ホフマンが頭の固いレストランのオーナー役なのは、勿体ないよね?

    登場人物:
    カール(シェフ)
    パーシー(カールの息子)
    マーティン(カールの友人、元部下)
    イネス(裕福なカールの元妻)
    ラムジー(料理評論ブロガー)

  • 吉田真悟
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    No.732 
    『アメリカン・アンダードッグ』

    2024/04/25
    (3/19 AmazonPrimeで鑑映)

    NFLのレジェンドクォーターバック、カート・ワーナーのサクセスストーリィ(実話)である。

    冒頭、大好きなサンフランシスコ49ersのQB、ジョー・モンタナの活躍映像が映り胸熱となる。
    そのジョー・モンタナに憧れるカート・ワーナー少年がQBの練習を開始するシーンからこの伝説は始まる。

    後半は大体ついていけるが、前半を観ていて、こんなにも苦労をしていたのかと驚く。いやはや大変な男だと再認識した。

    3回観て3回とも同じ所で泣いてしまった。
    常にフットボールの成績で自分を証明し続けた男が、バツイチで二人の子持ち(さらに長男は視覚障害者)のブレンダに求婚するシーンでである。
    また目の不自由な息子のザックの演技がさらに泣かせてくれる。
    この時点でカート・ワーナーは本当に欲しいものを手に入れ、勝者足りえたのである。その後は神様からの彼へのご褒美みたいなもので華々しい。
    アリーナフットボールで活躍し、NFLのラムズのスカウトの目に止まり、トライアウトを経て、控えのQBとして契約する。
    アンダー・ドッグとは、「咬ませ犬」という意味である。「運命はアンダー・ドッグに味方するんだ、それを一緒に証明しよう」とラビット関根に似たヘッドコーチに諭される所で血がたぎる。
    その後、エースQBが怪我したため急遽、正QBとしてスーパーボウルチャンピオンにまで駆け上がる。
    シーズンMVP、スーパーボウルMVPを受賞し後に殿堂入りする。

    エンドロールの最後の最後まで観るとブレンダと7人の子供を生し、ザックともども幸せに暮らす映像が流れ温かい気持ちに溢れる。なんてこった、堪らない映画である。是非ご覧あれ。

  • 吉田真悟
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    No.733 
    『八日目の蝉』角田光代著
    (2007/3/25 中央公論新社)

    2024/05/14 
    (Amazon Audibleで3/19視聴)

    不倫相手の子供を衝動的に盗み出し、数年も連れ回す主人公に徐々に情が移っていくが、いつ捕まるのかと緊張感がずっと続いた。

    母親ごっごに付き合わされるが、決して不快ではない。子を守る母親として主人公の「希和子」になりきり、行く先々で世話してくれる他人の人情に触れ、逃亡生活をハラハラしながら追っかけて、最後は誘拐が発覚して捕まってしまい一旦ホットするも、今度は「薫」(子供)の目線でその後の第二章が始まる。希和子と同じような不倫をしてしまう薫に、またかといった諦めを感じる。

    希和子と薫の最後のすれ違いについても、やきもきしつつ諦めてしまう。
    そこで出会ったなら、お互いを十分に理解できただろうかな?