見「そうだよね」
秋「克典さんはテイクを重ねる方が好きだと言うか、何テイクも撮って自分の中で探っていくという試行錯誤される方なんですけど、今回ほとんどテイクワンですね」
見「全部テイクワンで」
秋「テイクワンでいかせて頂きました。車に乗って退院していく神尾楓珠君と尾野真千子さん達を見送って手を振るシーンの、笑顔からスッと一瞬真顔に戻るところがあるんですけど、あれはきっとあそこまで使うかどうかってそんな意識でやってないと思うんですけど、いろんなことが心に映って、手を振ってスッと真顔になるところが、僕なんか、すごい泣けましたね」
見「全シーン泣けるんだけど、これは音楽映画であるとともに青春映画でもあるし、それから恋愛映画でもあるし、それから人の命は尽きてもその人の精神は生き続ける。そして生きてる人たちを鼓舞し続けるっていう希望の映画でもあるわけだよね。で、こういう映画ってなかなか無くて、ここまで全ての映画がちゃんと全部絡み合って、一本の太い線になってる映画ってなかなかないよね」
秋「どういう映画ですか?って言われたら本当に言えなくて、大義君の人生を追体験する映画です、って僕ずっと言ってるんですけど、ヒューマンであるとともに青春でもあるし、恋愛でもあるし、でも僕らのことを思っても毎日が青春だったり恋愛だったり、世間の欲だったり色んなものにまみれて生きてるから、それをそのまま表現できたらきっと伝わるんじゃないかなぁっていうのは思いました」
前へ次へ