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ロングコートダディ堂前

3月23日(月) 中学の時、同じソフトテニス部だった玉城君が 水族館をオープンさせたということで 遊びに行くことに。 水族館に着くと、玉城君が入り口で待ってくれていた。 玉城君は 「ようこそ!華麗なる海の世界へ!」と大きな声で言った。 僕は 「確かに!」と返した。 玉城君が水族館を直接案内してくれることに。 どういう風に案内するのか事前にシミュレーションしてくれたらしく 両手にビッシリ、メモが書かれている。 手の甲から手のひら、指先まで ビッシリと書かれている。 最初、黒い手袋をしているのかと思った。 まず最初に案内してくれたのは 「動きの少ない者ゾーン」だ。 ウニとか貝とかヒトデがいた。 水槽がいくつかあるのだが、各水槽の上部にパトランプが付いていて 水槽の中の生物が動くとパトランプが赤く光り 「ムービング!」という音が出る仕組みらしい。 パトランプが光ったところにお客さんがゾロゾロ移動する。 ヒトデの水槽の「ムービング!」が鳴り止まなかったので見にいってみると なんか水槽の汚れのゴミみたいなやつがフワフワ浮いてるだけだった。 次に案内してくれたのは 「頭が良い者ゾーン」だ。 大きいプールの中に イルカが4頭とメガネをかけた飼育員がいた。 普段、ショーも行っているらしいが来たときは合間の時間だった。 玉城っちが特別にイルカと触れあわせてくれるということで プールに手を出してみると イルカがやってきて鼻でタッチしてくれた。 正直これはだいぶ嬉しかった。 玉城君もプールに手を出し、イルカがタッチしたのだが イルカの鼻に玉城君の手のメモがスッとうつってしまった。水性で書いてしまっていたらしい。 鼻に「蛍光灯に工夫」という文字がついてしまった。 玉城君は「大丈夫」と言い、イルカに鏡を向けた。 鏡を見たイルカは、 プールのふちで鼻をこすり始めた。 本当に頭が良い。 こすっている時の ギュウィッ ギュウイッ という独特な音が 耳から離れない。

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