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ロングコートダディ堂前

3月25日(水) 京都でお仕事があった帰り道、 外国人の観光客の人が声をかけてきた。 ヨーロッパ系の男の人だった。 何やら困っている様子で訴えかけてくるが 言葉が分からない。 携帯に、喋った言葉をそのまま日本語に翻訳してくれる機能があったので 携帯に向けて喋ってもらう。 ピピッという音が鳴り、翻訳結果が画面に表示される。 「助けてほしいんだ」 すごい、しっかり翻訳してくれる。 さらに喋ってもらい、翻訳する。 ピピッ 「どうしたらいいんだ」 うん。それは、分かったから。 さらに喋ってもらい、翻訳する。 ピピッ 「俺が何をしたっていうんだ」 いやもう。分かったから、感情は。 僕は、こっちの言葉も英語に翻訳してもらおうと、 「用件を教えてください」と携帯に喋り 翻訳された画面を外国人に見せた。 そして、外国人が 再び携帯に向けて喋る ピピッ 「いい携帯だな。最新か?」 お前、おい。 僕は腹が立ったので 「もういきますね」と携帯に喋り 画面を外国人に見せた。 すると、外国人がsorrysorry!と申し訳なさそうにしていたので 僕は外国人に向かって 「ラストチャンス!」と言うと 携帯の検索機能の方が作動してしまい、 サムシングエルスのラストチャンスの歌詞が いきなり大音量で読み上げられ始めた。 慌てて携帯を止めて、外国人の顔を見ると 日本人みたいな顔で驚いてた。

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