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修治
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自分が原作の方の『孤独のグルメ』を初めて読んだのは、2000年に発売された文庫版だった。 当時の職場に作家志望の同僚がいて、その同僚に「自分は谷口ジローの作品が大好きで、特にこの漫画家の絵が好きなんですよ」と話したら、貸してくれたのがその文庫本の漫画『孤独のグルメ』 原作は谷口ジローじゃなく久住昌之だったけど、それまでの谷口作品になかったグルメ漫画という内容と、ハードボイルドな劇画が妙にマッチして、当時は知る人ぞ知る漫画だった。 やはり良い作品というのは発売当時は一部の人にしか知られていなくても…その後の数年間でじわじわと人気が出てくるようで、十数年ぶりにSPA!で『孤独のグルメ』の連載が復活したと思ったら、当時のファンからの人気が再燃。 昔からのファンに新しいファンも加わり、人気は上昇し続けて、以後ドラマ化もされて爆発的に知名度も広まった。 しかし昔からのこの作品のファンからすれば、連載復活後のパート2でのゴローちゃんのキャラの微妙な変貌ぶりは戸惑ったし、それ以上に許せなかったのはドラマ化された時のキャスティングだった。 原作ではおそらく年齢は40歳前後であろうと推測されるゴローちゃんは、古武道で鍛えた身体に、ダンディさと無邪気さを兼ね備えた結構ハンサムなキャラクターのはずなのに、ドラマでゴローちゃんを演じたのは、貧相な身体と風貌の松重豊。 ドラマから入った人には違和感無いのかもしれないが、これ程までにキャラが立った原作の主人公を演じさせるのには、もうちょっと配役に気遣いが欲しかった。な…とつくづく感じた。 そんなわけで自分は漫画の『孤独のグルメ』は大好きだけれど、ドラマの方は3話か4話ほど観て以降は、一切観ていない。観ない唯一無二の理由は上に書いた通り、ゴローちゃんのイメージと重松豊のイメージが乖離しすぎているからだ。

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修治のトーク
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  • 修治
    修治
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    ふと観たくなって自分が加入しているストリーミング・サービスを調べたら、どのサービスでも観れない…どころか現在、配信しているストリーミング・サービスは皆無らしい。

    こんな名作をどこも配信してないなんてどうなってんだ?!Amazonで4000円前後で販売されてるから、それ買うか...と、思ったらなんとYouTubeで観れた😅
    ただし字幕対応していないのでロシア語版しか無いけれど。

    4
  • 修治
    No funNo fun

    アイドル主演の漫画実写化や、救いのない人間ドラマならいくらでも配信サイトにあるのに、どうして自分が観たい作品はレンタルか、4,500から10,000円のセルDVD、下手すると海外版DVDしか見当たらないものもあり、非常に切ない思いをしている。

    こちらの作品は『誓いの休暇』というソビエト映画らしく、友人は三年ほど前にレンタルで観たことあるといっていた。
    うーーん、観たい。

    他にも
    『いちご白書』
    ベルイマンの『秋のソナタ』
    タルコフスキーの『ストーカー』や『惑星ソラリス』
    オーソンウェルズの『黒い罠』
    アンジェイ・ワンダの『灰とダイアモンド』
    などなど

    Nも、AからZ、日本一を誇るUなんちゃらにもない。
    近所のツタヤは閉店したし、残るはWOWOWのリクエストかBS-NHK待ちしかない。

    国会図書館でも国立映画アーカイブでもいいから、そろそろサブスク始めて欲しいんだけど、でも無理だろうな。

  • 修治
    修治

    自分が中高生の頃は、例えば読書でいえばドストエフスキーやトルストイを読むのは必須の〝たしなみ〟だったわけです。
    これらを読まずして読書が好き...などと言うと『へぇ〜君読んでないの?』なんて言われたり、黙ってそっぽ向かれて小さく笑われたり😅
    こういった一種、因習の様なものが良いか悪いかは別にして...本当に良いものは押しつけの様な形であっても経験させる。

    要するに有名作家の古典の様な作品は名前が先行して、何となく小難しそう、といったイメージなのです。実際に自分もそうでした。
    そしてコレを払拭させるには、まず読んでもらわなくては始まりません。
    読めばその内容は素晴らしく、それが何十年前、100年前に書かれたものであろうと、その中身は全く色褪せておらず、現代の私達が考え・思い悩む事と何も変わらない事に気づきます。

    映画『Баллада о солдате』原題は兵士のバラード。邦題は『誓いの休暇』はソ連時代に制作された映画で、映画好きな人でも知る人は少ない埋もれた名作です。
    人に強く薦める事はありませんが、自分は特に好きな作品で、ロシア人気質をよく観てとれます。
    そして上に書いたドストエフスキーの作品の様に、ソ連・ロシア映画が好きな人ならば必須のたしなみといえる映画なのです。

    私はこの作品と『Москва Слезам Не Верит/モスクワは涙を信じない』『ЧАСТНАЯ ЖИЗНЬ/解任』の3作品が特に好きで、この作品達でロシア語のトレーニングを昔よくしました。
    あぁ、こんな風に発音するのか...とか、こういうシチュエーションで言うフレーズなんだな...なんて。
    ちなみにЧАСТНАЯ ЖИЗНЬは邦題は解任となっていますが、私生活という意味のロシア語です。モスクワは涙を信じない、はロシア語そのままです。
    元々ロシアの格言ですからね。〝泣いていたって誰も助けてはくれない〟というロシア人が好きな格言です。

    私もべガーズさんと同意見で、こういう作品を配信で観れないならば、どんどん日本の文化的教養の水準は、下がる一方だと思います。いや、もうびっくりする位に低くなっていますけれど。