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#何者でもない

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  1. #幻冬舎
  2. #般若
  1. 中川 剛

    2019.1.7記
    般若・著「何者でもない」(幻冬舎)
    編集・有馬大樹


    まるで般若のリリックを聴いているかの様なプロローグ。例えば「あの頃じゃねえ」って曲。曲同様、「熱い」というだけでは言い足りない魅力があった。そもそも般若✖️幻冬舎って時点でゾクゾクする展開だった。「編集は有馬くんだったりして」とも思った。直ぐ確認した最後の方の頁。編集・有馬大樹(幻冬舎)。この流れで、一気に本にのめり込んだ。結果、最後まで水も飲まずに読んだ。

    般若の16小節の裏側に、これほどの振れ幅があったのかと痺れる。烈しい葛藤や絶望。長渕剛さんから受けた圧倒的感動。そんな両極を行ったり来たり。絶望しても諦めない気合い。ハッキリ言って、くそ格好良い!

    ヒップホップに詳しくはない。でも、出てきた固有名詞の8割は一応知ってる。懐かしいワードが沢山ある。胸に沁みる。壮絶なイジメを受けた後の爆発。怒りも、虚無感も、絶望も。何もかも、赤裸々に正直に綴られている。だからストーリーが胸に刺さる。編集・有馬さんも相当戦ったのではと想像が膨らむ。
    後半に差し掛かるところで、「理由」という曲の「止まれねえんじゃねえ 止まらねえ」というリリックについて触れた箇所がある。想像を絶する葛藤に次ぐ葛藤の中で、般若が紡ぎ出した言葉は、壮絶な覚悟の表れなんだ。
    そして、そのことが綴られた#6「vs孤独」。つい最近、見城さんのSNSでも出てきた「ファーストペンギン」と重なる。般若の孤独な船出について書かれていた。笑っちゃうくらい孤独で。壁だらけ。不安だらけ。それでも戦え。「フリースタイルダンジョン」で、たった16小節で涙を誘う般若のラップの裏側に、血を噴き出しながらの戦いがあったってこと。HIDADDYとのバトル前の憂鬱な時間の描写もリアルで情景が浮かぶほど。

    息子さんが生まれた感動のエピソード。そして、エピローグ。観て泣いた焚巻とのバトルの話だった。舞台裏の貴重なエピソードだ。般若の貫禄と覇気の裏側。誰よりも臆病で、誰よりも真剣。数分の言葉に全て賭ける真っ向勝負。諦めることを諦めて、ひたすら匍匐前進。そして、掴んだ武道館。般若が言うから響く挑戦!


    般若さん、見城さん、有馬さん、胸が熱くなる素晴らしい本を届けて下さり、有難うございます‼️

    #般若 #何者でもない #幻冬舎


    般若「あの頃じゃねえ」MV↓
    https://m.youtube.com/watch?v=GFEqa3DZoxk