先週に引き続き、今週も編集者の箕輪厚介さんをお迎えしました。
編集者として数々のヒット作を生み出し、昨年はご自身の著書『死ぬこと以外かすり傷』も発表した箕輪さん。今の時代にヒットを出すための方程式についてこう話してくれました。
「今、良い本を出しても売れないんですよ。なぜ今その本を読むべきか?とか、なぜこの人が本を書くべきか?とか…そういう時代との接合点みたいなものを巧みにセッティングして空気感を作らないとコンテンツがいくら良くても売れないんで、僕はその辺を一番意識しますね。これを読むべきだ!っていう空気を醸成する。」
また、テレビのコメンテーターとしても活躍中の箕輪さんは「人の感情に対する嗅覚を磨く」ことを強く意識しているそうです。
「できるだけ、ウソでこれがやりたいとかって言わないように、あとテレビに出ても立派な、通り一遍なことを言わないようにしてるのは、そこをしっかりと意識してて…自分の心に錆みたいなものができると商売上がったりで、どんだけピュアに自分の嗅覚を研ぎ澄ませるか…みんながこの人面白いって言ってるけど俺はそう思わないな、とか。そういう勘がブレたらダメなんで。」
「自分がホントに興味のないことは頑張れないんで、逆にそうせざるを得ないんですよね。前田裕二とか、今来てる起業家の人はホントにやりたいことがあるから、自分がやりたくなくても頑張ってやるんですけど、僕はやりたいことがないんでやりたくなかったらやらないんですよ。だから、自分の嗅覚に従わざるを得ない。」
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