…ある訣別の覚悟と引き換えに生まれてからのしがらみを一切捨て去り偽りの晴れ晴れとした気分でたまたま寄った近所の本屋でにらみ返した表紙が我が心を悩まし奪い取られたまま持ち帰ることになった一冊の文庫本が…ソノ五の出会いの始まり。。。。
人間関係からの逃避が新たなスタートだったのに仮装の空感でひとりごとをなぞってみたくなってしまった。ふと…自裁した幾つかの我が命が理解しあえないだろう命の言霊に愚痴を言いかけたまま今を貪っている。ふと…去りゆくひとの背中に薬指を刺してみたくなったので…渾沌たる幻覚の悪戯でしょうか…おはじきに似たデパスの中毒でしょうか…今だここに居座っております。ごめんなさい。
折り重なる言の葉のすき間から独りよがりの思い出がひとつまたひとつ鈍色を滲ませてゆく中で心ひかれた方舟のゆくえを暫し追って見ようかと思い返しております。が…。
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