ナナ散歩だよナナ散歩だよ2024年11月13日 08:42 お山の公園へ 通じる小径の片隅に 寄り集まった落ち葉の上を サクサクサクリと 踏み進む… ふうっと 足元がとても軽くなって さっきまでの 私の重かった心が ひとひらの 小虫の噛んだ 落ち葉のひとつに なって 足元に消えてしまった… 孤独は ひとりでは味わえないと 落ち葉のひとつが つぶやいた… どうぶつたちの謝肉祭が 始まっている朝の ナナ散歩より
ナナ散歩だよナナ散歩だよ19日前朝の目覚めは少し早くてラジオの声に微睡んでいるとカタカタ地震がやって来た直ぐに止んだ…自分と向き合うのはとても難しい小説の処女作から抽出したような無数の人間像が自分を取り巻いてもがいている自分の目に入る世界から自分の眼に映る世界から出入りの激しい言動が垂れ流されている言葉の裏書きはその行動に示されるか…そう簡単では無さそうだ。。。3
ナナ散歩だよナナ散歩だよ11日前へん頭痛が瞼を重くする朝…いつものようにモカ豆を挽いて雨上がりの雫が躊躇いがちに落ちるようにミルクを垂らすカップに木霊する耳鳴りのような生活音をただぼんやりと聴き流している因果応報…振り返るほど生きて来なかったけど眼の前を通りすぎてゆく世界は揺らめく炎の残影に似て非なるもの眼に見えないふれ合う空気の温かさがふたりの幸せを気づかせてくれる今年初めての薪を焚べながらぼんやり微睡んでみた。。。6
ナナ散歩だよナナ散歩だよ7日前とても静かな日常を乗せた世界がとても忙しく意識を謎っている言葉の水溶液に翻弄されてちっぽけな言い訳が息を吹き返す…そんな世界の片隅で身体が描き始めた私の命のかたち偶然の出会いと別れは青と赤とのデカルコマニー… 22
ナナ散歩だよナナ散歩だよ5日前手袋を慌てて探す朝のナナ散歩…一方、喜び勇んで階段を滑り落ちたナナの脚先は夏の脚袋を履いたまま早速、散歩から帰ってきて小さなハサミを持った瞬間手脚を隠して上目遣いのナナ脚引っ張られてくすぐったくて挟まれて痛くてナナ、わかるよ視力の落ちた下手くそなカットマン側で神さまが口だけ応援している薪の弾ける音がこの騒ぎを更に盛り上げるこの日の寒さが窓越しに張り付いて諦めたナナの手脚の行方を見守っているなんでもない時間につまずいて苦笑いの日曜日の前の日のできごとでした。。。17
ナナ散歩だよナナ散歩だよ4日前ひとり呑む酒は侘しさに包まれた琥珀の微笑…思い出したくもないことばかり…氷の割れる音とともに良くできた後悔がひとつ人つと消えてゆく…バーボンは酔えない心を優しく慰めてくれる…2
ナナ散歩だよナナ散歩だよ1日前お山の公園へ通じる小径の片隅に寄り集まった落ち葉の上をサクサクサクリと踏み進む…ふうっと足元がとても軽くなってさっきまでの私の重かった心がひとひらの小虫の噛んだ落ち葉のひとつになって足元に消えてしまった…孤独はひとりでは味わえないと落ち葉のひとつがつぶやいた…どうぶつたちの謝肉祭が始まっている朝のナナ散歩より1