暁のトーク
トーク情報- 暁
暁 SHOE DOG 靴にすべてを。
1962年から1980年までのナイキを創った男、フィル・ナイトの自伝。
大学の陸上部を卒業後、日本のオニツカの靴をアメリカで売り歩いて会社(ブルーリボン)の地盤を築き、ビジネスのタイミングから1971年にナイキを生み出した。
この本はただのビジネス書ではなく、フィル・ナイトという人間が歩いてきた生き字引そのものだ。
会計士の資格を持ちながら新しくビジネスを展開して、苦境に次ぐ苦境を乗り越えてきた闘争の日々は心に強く深く響いた。
ランナーだからこそできる「靴」への情熱や最後まで諦めない精神、強靭な意思は見習うことが多かった。
またフィルは大金のためではなく、己の信条に従って今の成功を掴んだのだと思う場面がたくさんあり、胸を打った。
忘れられない素晴らしい一冊。 - 暁
暁 フェイスブック 若き天才の野望
Facebookについての本としてピカイチだと思う。ここまでマークザッカーバーグの目線と思考で書かれている本は他にないのではないだろうか。
Facebookの成り立ちから2010年に至るまでの記録だが、2024年の今読んでも十分に価値がある。
ハーバード大学というはじめは小さなコミュニティから、今やアクティブユーザーが何億人にもなるに成長する過程がとても分かりやすかった。
何より特筆すべきはマークザッカーバーグの徹底的な成長思想、誇大なビジョンに裏打ちされた徹底的に合理的で未来に焦点を当てた企業経営とCEOとしてのふるまいには感動すら覚えた。
目先のお金のために売却せず、一貫して壮大な未来のために思考し行動するザッカーバーグがトップである限りFacebookはこれからも拡大し、新しいインフラとしてGAFAの一角を担い続けるだろう。
素晴らしい経営者の頭の中を知れて恐悦だ。 暁 吉田真悟吉田真悟 柴田哲孝著『暗殺』
元総理が凶弾に倒れ、その場にいた一人の男が捕まった。
日本の未来を奪った2発の弾丸。
本当に“彼”が、元総理を撃ったのか?
日本を震撼させた実際の事件をモチーフに膨大な取材で描く、傑作サスペンス。
奈良県で日本の元内閣総理大臣が撃たれ、死亡した。その場で取り押さえられたのは41歳男性の容疑者。男は手製の銃で背後から被害者を強襲。犯行の動機として、元総理とある宗教団体とのつながりを主張した――。
日本史上最長政権を築いた元総理が殺された、前代未聞の凶行。しかし、この事件では多くの疑問点が見逃されていた。致命傷となった銃弾が、現場から見つかっていない。被害者の体からは、容疑者が放ったのとは逆方向から撃たれた銃創が見つかった。そして、警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。
警察は何を隠しているのか? 真犯人は誰だ?
著者について
1957年東京生まれ。日本大学芸術学部中退。2006年『下山事件 最後の証言』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と日本冒険小説協会大賞(実録賞)、07年『TENGU』で大藪春彦賞を受賞する。著書に『下山事件 暗殺者たちの夏』『GEQ 大地震』『リベンジ』『ミッドナイト』『五十六 ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃』『赤猫』『野守虫』『蒼い水の女』『ブレイクスルー』『殺し屋商会』などがある。