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死ぬために生きる

2018年ロシアワールドカップ。 この時の日本代表は直前でハリルホジッチ監督を解任し、急遽西野朗さんが監督に就任してグループリーグを突破した。 前回大会で敗れたコロンビア代表にグループリーグでリベンジを果たしたものの、決勝トーナメント1回戦で優勝候補ベルギー代表に2-3と逆転負けを喫した。 この大会くらいから徐々に日本代表がちゃんと世界とやり合えると僕は感じ始めた。 この時は、アイルランドからまだ行けると自分に言い聞かせていたと思う。 このワールドカップを機に僕はワールドカップを諦める。 2022年カタールワールドカップ。 このワールドカップはカタールが暑すぎることから、冬に開催された。 4年前だが昨日のことのように感じる。 日本代表は、スペイン代表とドイツ代表という紛れもない世界の強豪から勝利を挙げた。 トーナメント1回戦でクロアチア代表にPKで敗れるものの、国際大会で紛れもない強豪国を倒せるのかと衝撃を受けた。 この衝撃は2011年になでしこジャパンが世界一になった時以来だった。 この頃には、ワールドカップはもう僕の中で観るものになっていた。 沖縄のクラブからオファーを受け、沖縄までミーティングをしに行っていたのだが、偶然箕輪さんもそのタイミングで沖縄にいたので、決勝のアルゼンチン対フランスは箕輪さんとバーで観た。 ものすごくいい試合だったのだが、飲みすぎて眠くなり、延長に突入した時点で箕輪さんとホテルに戻った。 タクシーの中のラジオ実況でアルゼンチン代表の優勝を知り、酔いながらも盛り上がったのを覚えている。 翌朝、目指していたワールドカップを飲酒しなが観ていたという事実に、鬱になったのを覚えている。 2026年北中米ワールドカップ。 今。 ただただ努力不足。悔しがる資格も暇もない。 本当に甘かった。死や終わり、有限を全くテーゼてきていなかった。 ありがたいことに、オフシーズンには日本代表の選手達とボールを蹴らせてもらうことがある。 怪我に配慮しつつ練習試合をすることもあるのだが、今までは彼らと僕の差にあまり気付けていなかった。 しかし今では彼らとの差がよくわかる。彼らはそれ相応の努力をしてきた。犠牲を払った。自分との闘争から逃げなかった。 もちろんプレーの差もあるのだが、そういうことなのだと思う。 成熟なのか諦めなのかはわからないが、生まれてから8回目のワールドカップを、僕は今までで1番清らかに観ている。 頂上を目指さないプロサッカー選手。しかもあと1年で辞めると決めている。 諦めるのだから、辞めるのだから、もう何をするにも結果から逃げることはできない。 無様でも、匍匐前進でも、自分なりの敗者の凱旋を。 絶対に豚にはならない。 完全なる自己救済の駄文です。 時が通り過ぎていく。凄まじいスピードで。

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絶望しきって死ぬために
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