見城徹のトーク
トーク情報- 見城徹
見城徹 ↑ 懐かしい[新宿ゴールデン街]。
20代の頃、一番通ったのは「トートの書」。ずっとビートルズがかかり、サントリーホワイトかサントリー角瓶を水割りで飲んだ。焼きうどんが凄く美味しかった。客は小さな出版社の編集者や雑誌のフリーライターが多かった。他に行ったのは「まえだ」と「花の木」。「まえだ」は田中小実昌がほぼ毎夜、酔っ払っていて、僕は中上健次、立松和平、高橋三千綱、水上勉、佐木隆三、唐十郎らとよく行った。「花の木」は佐木隆三の離婚した奥さんが開いたバー。だから、佐木隆三と一緒に顔を出した。新聞配達をしながら執筆した[復讐するは我にあり]が直木賞を受賞した当時は、勢いづく佐木隆三とゴールデン街の梯子をしたものだ。どこの店にも出版や映画・劇団関係者がウヨウヨいた。売れない作家や映画監督と議論するのが楽しかった。デートも仕事も憂さ晴らしもゴールデン街。朝帰りも当たり前だった。あの頃、ゴールデン街はエネルギーに満ちていた。






