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見城徹

加山雄三の80歳記念バースデイ・コンサートの余韻に浸っています。静岡県清水市の少年時代、ビートルズと加山雄三が生き甲斐でした。神様でした。あれから長い長い時間が過ぎ、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは亡くなり、加山雄三は80歳になりました。神様とは絶対に会ってはいけないと決めて生きて来たのに、いつしか出会ってしまいました。今、神様と食事をし、話し、コンサートに招待されているのが奇跡のように感じられます。清水の片隅に蹲っていたいじめられっ子の少年は66歳になり、ここまで来ました。加山雄三の歌う「マイ・ウェイ」が耳に残り、繰り返し聴こえて来ます。僕は僕の「マイ・ウェイ」を生きて来た。辛くて険しい道だったけど、苦しみながらここまで来た。なんだか涙が溢れて来ます。僕は加山雄三さんの絵を15枚持っていて、その絵に囲まれて暮らしています。絵には加山雄三さんの波瀾万丈の人生が強く滲んでいます。加山雄三さんの「マイ・ウェイ」。僕の「マイ・ウェイ」。いい歌詞です。耳を澄ませば加山雄三が歌ってます。 [そうだ。俺は俺の生き様を生きただけだ]

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