削除されたユーザー先日、何年かぶり映画館に足を運び「去年の冬、きみと別れ」を鑑賞して参りました。 時を忘れる、引き込まれる、余韻が今でも残っている、見城先生や皆さまの感じられた通りの素晴らしい映画でした。 拙い感想もトークに書かせて頂きました。 久しぶりに見た映画がこのような心を震わせる内容で本当に良かったです。 ありがとうございました。
見城徹のトーク
トーク情報見城徹 見城徹見城徹 51年前の3月を思い出す。高校3年の卒業式の日、清水南高校がある折戸海岸の砂浜を想い叶った一学年下の初恋の彼女と富士山の方向に向かって歩いた。それが初めてのデートだった。風が強かった。彼女の長い黒髪が僕の頬を撫ぜた。甘やかな香りがした。幸せの絶頂だった。僕の高校3年間の全てを知っている砂浜。僕は何十年かかってもこの砂浜に帰って来る。その時、そう決めたのだった。一年後、彼女も東京の大学に入学した。結局、4年間付き合って、2人は別れた。彼女との東京の日々は克明に覚えている。今でも一年に一度くらい、折戸海岸を富士山に向かってあの日のように歩く。あれから51年を生きた。あの日は二度と戻って来ない。なんだか無性に切ない。
海風に 向かいて飛びし 冬鴎 富士の高嶺の 空ぞ悲しき
↑ どうしても文章を追加したかったので書き直して再アップしました。