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見城徹

今朝の10時からBS TBSで奇妙なドキュメンタリーが放映される。この番組は名古屋のCBCテレビ(中部日本放送)で去年の5月にオンエアされたものだ。これを製作したディレクターの女性が優秀で、一度は出演を断ったものの心のこもった長い手紙をいただいて翻意した。30年以上前、鬼頭という僕の不肖の部下が主役である。僕が尾崎豊の新しい会社・アイソトープの副社長に送り込んだ男だ。僕が編集長をしていた[月刊カドカワ]のアルバイトとして採用したが角川書店では社員には出来そうになかったので、アイソトープを尾崎豊と僕で作った時に思い切って起用した。すこぶるいい奴だったが、時々、思い込みで奇妙な言動をするところがあった。子分体質の男で僕は公私ともに便利に使っていた。彼がいなかったら僕の30代の後半はもっと味気ないものになっただろう。彼は僕に尽くしてくれ、僕は彼の面倒を全面的にみた。その鬼頭が故郷の名古屋で[矢場とん]の広報の仕事をしている。軽いが売り込み上手な男でもあって、自分のドキュメンタリーを作ってもらえることになったらしい。鬼頭から連絡があって番組成立のためには僕の出演が必須であると言う。ほどなく女性ディレクターも名古屋から会社まで来て、「見城さんが出なくては会社からOKが出ません」と言う。鬼頭の調子の良さに辟易としていた僕は「鬼頭のドキュメンタリーに協力するのは気がすすまない、貴女は鬼頭に騙されている、鬼頭は貴女が考えているような人間ではない」と言いキッパリと出演を断った。しかし、彼女は「それは私も解っています。しかし、私はそのダメな鬼頭さんを撮りたいんです」と反論する。結局、話し合いは物別れに終わったが、その後、彼女からの手紙で僕は出演をOKした。その番組が賞まで獲得して、BS TBSにも買われ、もうすぐオンエアされる。尾崎豊がいなかったら、この番組はあり得なかった。早逝した尾崎豊がこの番組を作ったのだ。この文章を読んで興味を持った方は是非、観てみて下さい。

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    見城徹

    ↑ 山口敬之チャンネル。最後の方、1:23:00ぐらいから[暗殺]をバッチリ取り上げてくれています。

  • 見城徹
    吉田真悟吉田真悟

    ↑2020/12/12 (土)のオフ会。

    新型コロナのため、先生が堀江さんミュージカルへの不参加が決まってから、十日も無かったと思います。この際、古希のお祝いも差し込もうと画策しました。

    参加者は見城先生、サエ、MIRAI、オジトモ、さくら、中川、柴田、恋と、鯖缶、木内、とんちゃん、めがね、桐本、しげ、市村、進藤、むっちー、ジョージ、私。
    お店のひとりしゃぶしゃぶ 七代目 松五郎さんからは森さん、藤井さん他が対応してくださいました。

    大概、困ったら森さんに相談してしまえと甘えておりました。ひどい幹事でお恥ずかしい。

    もう、4年になるのですね。
    懐かしい。あの頃に戻りたいです。😅

  • 見城徹
    吉田真悟吉田真悟

    小松成美著
    『熱狂宣言2 コロナ激闘編』

    俺は生きる。
    会社を甦らせるために、この命を燃やすんだ。

    世界的パンデミックによる外食業界、未曾有の危機。
    若年性パーキンソン病という宿命を抱えた外食業界のスター・松村厚久とその仲間たちは、いかにして闘ったか――。

    感動ノンフィクション

    未来を信じることを、諦めない。
    会社倒産の危機から、奇跡のV字回復へ――。

    オリンピックイヤーを迎え、さらなる高みを目指していたDDは、コロナ禍に飲み込まれた。倒産の危機に見舞われ、一時は未来など考えられなかった松村。しかし、支えてくれる仲間たち、そしてお客様たちを思い、サバイバルを決意する。「生き残るためにはなんでもするんだ」プライドを捨て闘った、4年間の克明な記録。

    著者について
    1962年横浜市生まれ。広告代理店勤務などを経て89年より執筆を開始。主題は多岐にわたり、人物ルポルタージュ、ノンフィクション、インタビュー等の作品を発表。著書に『中田英寿 鼓動』『中田英寿 誇り』『YOSHIKI/佳樹』『勘三郎、荒ぶる』『五郎丸日記』『虹色のチョーク』『M 愛すべき人がいて』などがある。

  • 見城徹
    吉田真悟吉田真悟
    投稿画像

    ↑ 山上被告の撃った散弾12発のうち3発だけが安倍元首相に当たり、周りの人には一発も当たっていない。『暗殺』の主張と同じ。そして仲川げん奈良市長の不可解な行動、確かに変だ。誰もメディアは質問しないのか?