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見城徹

映画[孤狼の血] 久々に胸が締め付けられるヤクザ映画を観た。主演の役所広司はヤクザ顔負けの刑事だから警察映画と言っても許されるかも知れない。鮮烈なヤクザ映画の都合の良さや雑さは一つもない。丹念に描かれていて、尚且つ鮮烈なのだ。僕の大好きな深作欣二監督[仁義ない戦い]のオマージュのようにも取れるし、ドキュメンタリー・タッチの方法論も似ているが、人間描写やストーリー展開が丹念なのでヤクザ映画には珍しく納得して観ることが出来る。役所広司は勿論、舌を巻くほど上手く「孤狼の血」の刑事を演じているし、登場するヤクザも刑事も役者たちの鬼気迫る演技に圧倒される。特筆すべきは松坂桃李、江口洋介、真木よう子の3人。この物語は広島大学出の刑事役・松坂桃李のビルドゥグス・ロマンとしても秀逸なのだ。僕は松坂桃李のシーンに何度も心を揺さぶられた。ヤクザの組の若頭を演じる江口洋介はこの映画で初めてハマリ役を得た気がする。江口洋介の役者の道はこっちにあったのだ。真木よう子は暗い鉄火肌の女を演じさせると抜群に生気を帯びる。これだけの原作をこれだけの映画にした白石和彌監督にも脱帽。白石和彌にはハズレがない。今は忙しくてこれだけしか書けないがいずれまた書きます。明日から東映系で公開。

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    見城徹見城徹

    自分の始末は自分でつける。朝日の社長の前でてめえが死んでみせることが何より肝心なのだ。いまこそオレは、ニセの平和主義、戦後の虚妄を営々と構築してきた大朝日ー「第四の権力」マスコミに躰をぶつけて死ぬのだ…。
    瞑想し物思いに耽っている野村を乗せた車は、交通渋滞もなくスムーズに走り続けた。そしてついに目的地に到着した。
    「先生、着きました」
    古澤の声に、野村が目を見開いた。車が停まり、目の前にあたりを睥睨するかのように聳える高層ビルがあった。
    その巨大な壁のように立ちはだかる建物をキッと見据え、野村は車を降り、第一歩を踏み出した。

       ーー山平重樹[激しき雪]ラストシーン

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    若い人に生きざまは見せた。あとは死にざまを見せるだけ。

                   ーー野村秋介

  • 見城徹
    三上雅博三上雅博


    おはようございます。
    2020年3月の親父の投稿のリトークです。

    「俺に是非を説くな 激しき雪が好き」。
    僕は野村秋介のこの言葉が大好きです。

    僕に良いも悪いも言わないでおくれ。
    ただ激しい雪の様にしか生きられないだけなのだ。

    本日も皆様、宜しくお願い致します。

  • 見城徹
    三上雅博三上雅博

    僕は苦痛では止まらない。
    どんな痛みや苦しみにも耐えられるから。
    心が折れない限り、僕は戦いに行く。
    例え病気になっても、大怪我をしても。
    大好きだった祖母が死んでも、双子の様に育った従兄弟が死んでも。
    僕は立ち止まらない。自分の都合で仕事を休んだ事は無い。 

    いずれ涙は涸れる。
    思い出だけが残れば良い。
    だから遠くまで行くんだ。
    僕らの大好きな人々よ。

  • 見城徹
    藪 医師(中山祐次郎)藪 医師(中山祐次郎)

    三上さん、余計な事を申し上げてしまいました。より正確に言うべきでした。みんな、ではなく、私が、三上さんに嫉妬しているのです。見城さんと深い関係になっておられることのみならず、一途に一本道を究める三上さんが。
    私は大腸癌手術の職人です。同世代で私より上手い人間は(同率一位はいるにせよ)いないと思いますが、早く全年代で一番上手くならねばと思っています。同じ職人に見られながら執刀することもあります。とても嫌なものです。自分の手術は見られたくない一方で、しかし外科医専用サイトに(患者さんの同意と完全な匿名化ののち)手術動画を公開することがあります。見られたくないのに、です。よくわかりません。
    また三上さんの心のうち、聞かせてくださいね。