ネギア 弍見城さん 先日は、深いところで心が通じている奇跡という御言葉頂戴し誠に有り難う御座いました。御礼のコメントを考えていた矢先、拍手を頂いてしまい後手後手な自分が恥ずかしいです。てんあつさんにも促して頂いのに、本当にまだまだです。改めて宣言だけでは意味がなく継続し行動をと思う日々です。まだもう少し、自分を詰められそうです。この度は有り難う御座いました。 御返信は不要です。以上、失礼します。
見城徹のトーク
トーク情報見城徹 見城徹見城徹 「涙が涸れる」 吉本 隆明
けふから ぼくらは泣かない
きのふまでのように もう世界は
うつくしくもなくなったから そうして
針のやうなことばをあつめて 悲惨な
出来ごとを生活の中からみつけ
つき刺す
ぼくらの生活があるかぎり 一本の針を
引出しからつかみだすように 心の傷から
ひとつの倫理を つまり
役立ちうる武器をつかみだす
しめっぽい貧民街の朽ちかかった軒端を
ひとりであるいは少女と
とほり過ぎるとき ぼくらは
残酷に ぼくらの武器を
かくしてゐる
胸のあひだからは 涙のかはりに
バラ色の私鉄の切符が
くちゃくちゃになってあらはれ
ぼくらはぼくらに または少女に
それを視せて とほくまで
ゆくんだと告げるのである
とほくまでゆくんだ ぼくらの好きな人々よ
嫉みと嫉みとをからみ合はせても
窮迫したぼくらの生活からは 名高い
恋の物語はうまれない
ぼくらはきみによって
きみはぼくらによって ただ
屈辱を組織できるだけだ
それをしなければならぬ