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見城徹

青春。朱夏。白秋。玄冬。玄は黒の意味だ。中国では人生の季節をこのように色に喩えた。五木寛之さんから[幻冬舎]という社名を戴いた時、すぐに[玄冬]を思い浮かべた。暗い冬か?その艱難辛苦を行けという励ましか?それを幻にしろという意味か?それが終わればまた、青春が来るからか?勝手に想いを巡らせたが、真意は聞かなかった。七転八倒しながら25年が経った。朱夏と白秋を過ぎた。僕は玄冬を生きている。そして、今日も七転八倒している。25年間、毎日が苦しくて憂鬱で楽しかった。玄冬を越えると何があるのか?その後に、一瞬の青春は巡り来るのか?

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