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見城徹

⬆︎ おおみね、深くなんか全然ないよ。男は自分の無力さ、身勝手さ、不甲斐なさ、卑怯さ、臆病さを噛み締めながら、自分を恥じ、それらを少しでも償おうと思いながら生きているということさ。映画の中の高倉健を思い浮かべてくれればいい。あんな寡黙な、覚悟を決めたカッコ良さはないけどね。例えば、僕は自分がかつて一途に愛し、しかし、別れなければならなかった女に詫びながら生きている。例えば、僕は自分が回避した闘争で命を落としたかつての友人に詫びながら生きている。 こんなことを説明している自分に自己嫌悪。どこが難しいんだ?こんな明白なことを。 男はいつも誰かに詫びながら生きている。後悔と慚愧の念を胸に刻みながら自分の死に場所を探している。

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