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見城徹

双葉社の編集者として箕輪が僕の[たった一人の熱狂]を出版したのは2015年3月22日(本に記載されている初版年月日)だった。その時、無名の編集者だった箕輪は4年後の今、若者の誰もが知る存在になっている。この4年間の箕輪にのしかかった風圧は激しいものだったと思う。それに耐えて箕輪は今、立っている。 ぼくはでてゆく 冬の圧力の真むこうへ ひとりっきりで耐えられないから たくさんのひとと手をつなぐというのは嘘だから ひとりっきりで抗争できないから たくさんのひとと手をつなぐというのは卑怯だから ぼくはでてゆく すべての時刻がむこうがわに加担しても ぼくたちがしはらったものを ずっと以前のぶんまでとりかえすために すでにいらなくなったものはそれを思いしらせるために ちいさなやさしい群よ みんなは思い出のひとつひとつだ ぼくはでてゆく 嫌悪のひとつひとつに出遇うために ぼくはでてゆく 無数の敵のどまん中へ ぼくは疲れている がぼくの瞋りは無尽蔵だ ーー吉本隆明[ちいさな群への挨拶]より抜粋

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