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見城徹
ラストバンカー
ラストバンカー
見城さんの「たった一人の熱狂」で中上健次さんを知りました。 それから、「岬」、「地の果て至上の時」、「枯木灘」、「奇跡」を読み、すっかり「紀州のサーガ」に魅了されました。 見城さんが中上氏を、過剰さと欠落に挟まれ血管の中には自らが溜め込んだどす黒い血がグルグル循環し カサブタを自ら剥ぎ取って膿を出すのに呻吟し、強烈な葛藤を抱えていたと評すように作品からはものすごい エネルギーを感じ取りました。

奇跡➡︎奇蹟です。タイトルなので気になりました。随分と中上作品を読み込んだんですね。大自然と咬合する自然の一部としての人間。岬も紀州も枯木灘も正にそのようにして人々を犯しています。

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