ログイン
詳細
見城徹

美しい朝だ。15年ぐらい前、プラハでこんな光景を見た気がする。朝、プラハに日が差し、街全体を覆って行くその瞬間。夜中に目覚めてまんじりともせず迎えたホテルからの眺め。自分が中世にいるような感覚に襲われた。 今、東京の空気は澄んでいる。その中にコロナがいる。中世のプラハ。おびただしい人々の営みが折り重なって歴史になる。あの日、確かに僕は歴史を見た気がする。コロナとの格闘。プラハが生き抜いたように、東京も日本も生き抜くしかない。不眠の夜を超えて東京の朝を祈るような気持ちで見つめている。

前へ次へ
見城徹のトーク
トーク情報