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見城徹

Netflixの[浅草キッド]。観終わって初めて出て来た涙が止まらない。じわじわと噛み締めるように溢れて来る。初めて経験するような感動が全身を包む。思い出を通って2人のタップダンスに至るラストがもうたまらない。監督・劇団ひとりは天才だ。ビートたけしが駆け抜けた後に残る、心震わせる極彩色の風を完璧に映像にした。全てのシーンが唸るほど切なくて、洒落ていて、心憎い。こんな映画を可能にした大泉洋と柳楽優弥も天才だ。「ふざけんな、バカ野郎」と実は自分に叫びながら不器用に歯を食い縛って生きる全ての人に観て欲しい。企画協力・秋元康と表記されている。そうなんだ。秋元、参りました。クレジットで流れる桑田佳祐の[Soulコブラツイスト〜魂の悶絶]が体の奥深くまで染み渡っていつまでも離れない。 悶絶したよ。bravo!浅草キッド! 今日から僕も浅草キッドだ。魂のタップを踊りながら絶望と困難を生きる。

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