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見城徹

幻冬舎が15日開いた臨時株主総会で、経営陣が参加する買収(MBO)に必要な定款変更議案が出席議決権ベースで3分の2を超す賛成票を集め、可決された。MBOの是非を総会で問う異例の展開だったが、対抗買収に動いた投資ファンドの肩代わりで株を持つ立花証券が総会を欠席。ファンドの狙いや意図が十分に見えぬまま騒動は幕を閉じた。 都内のホテルで開かれた総会には個人投資家ら10人強が出席。投資ファンドのイザベル・リミテッド(ケイマン諸島)は書面で議案への反対票を投じた。 成否を分けたのはイザベルが現物株でなく、少ない元手で投資できる信用取引で株を買い集めた点。総会での議決権を決める時点でイザベルはお金を払って株を引き取っておらず、総会では仲介業者の立花証券が35%の議決権を持つという珍しい展開となった。 今回、立花証券は賛否の議決権行使もせず、欠席。このため残る議決権での採決となり、58%の議決権を持つ見城徹社長側の圧勝となった。立花証券は総会での一連の対応理由を「コメントできない」としている。

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